聖歌楽譜

Finaleファイルに音符を入力する前に、非定量楽譜の大まかなプランを立てます。文字と音楽が自然に分かれる場所を探し印を付けてください（フレーズ、詞節、メリスマ部分など）。主に文字にもとづいて、楽譜のスペーシングとレイアウトを構成し管理します。必要に応じて、一段に収まらないフレーズを2つ以上のセクションに分離したり、2つのフレーズをいくつかの段で構成させたりします。

1. テンプレートを開くか、セットアップ・ウィザードを使ってファイルを作成します。
2. 〔ユーティリティ〕メニューから〔小節のはめ込み〕を選択します。
3. 一段に1小節ずつ配置するように設定します。
4. 独自のページサイズやページの向きを設定する必要がある場合は、〔ページ・レイアウト〕メニューの〔ページ・サイズ編集〕を選択します。必要に応じてページサイズ設定を変更して、〔OK〕をクリックします。

符尾のない符頭で楽譜を作成する場合、最も簡単な方法は、黒玉符頭に四分音符を使用し、白玉符頭に二分音符を使用することです（この場合、分母は四分音符になります）。標準の音価を使用する場合は、最小音価が分母になります。いずれの場合も、最初の作業は、各フレーズに含まれる基準音符の総数を計算することです。連符を使用する場合は、連符に応じて計算してください。複数のシラブルまたは語を含む持続音がある場合は、個々のシラブルまたは語に値を割り当てます。

例えば、あるフレーズの基準音符の総数が8分音符19個であったとします。

1. 拍子記号ツールを選択します。
2. 小節をダブルクリックします。
3. 〔１小節内の拍数〕を「19」に設定します。
4. 〔拍の音符の種類〕を「8」に設定します。
5. 〔OK〕をクリックします。

標準の記譜法（符尾の付いた音符）を使用する場合：

• 音符を入力し、必要に応じてスラッシュキー（/）を使って連桁を分離または連結します。符尾を消去する場合は、フレーズ計算の基準として使用した音価の黒玉符頭と白玉符頭を使用してください。

1つの音符に複数のシラブルを割り付ける場合：

1. レイヤー4に切り替えます。
2. 必要に応じて、複数シラブルの音符より前のスペースを休符で埋めます。
3. 休符を入力した後、Hキーを押して休符を非表示にします。
4. 複数シラブルのフレーズを構成する「ゴースト」音符を入力し、このゴースト音符を非表示にします。

プレイバック時に「ゴースト」音符を隠す

1. 〔ウィンドウ〕メニューから〔スコア・マネージャー〕を選択します。
2. ミュートさせる五線名の隣の三角形をクリックします。
3. 〔レイヤー4〕の隣の〔M〕欄をクリックします。このレイヤーのプレイバックが無音になります。

   〔M〕欄が表示されていない場合は、スコア・マネージャーの〔表示項目〕をクリックして、〔ミュート＆ソロ〕を選択してください。

歌詞ツールで入力した文字は、割り付け先音符の下に中央揃えされます。このため、1つの音符に割り付ける文字が多くなると、音符のスペーシングが見にくくなる場合があります。ただし、短い語や少数のシラブルであれば、「ゴースト」音符を使用せずに適切に収めることができます。1つの音符に割り付けるシラブルが2～3個であり、「ゴースト」音符が不要の場合：

1. 先頭のシラブルまたは語を入力します。
2. ハードスペース（CTRL＋スペースバー）を入力します。
3. 次の語またはシラブルを入力します。

1. 五線ツールを選択します。
2. 五線をダブルクリックします。
3. 〔表示する項目〕の下の〔拍子記号〕、〔小節線〕、〔符尾〕の選択を解除します。
4. 〔OK〕をクリックします。

1. 小節ツールを選択します。
2. 〔編集〕メニューから〔すべてを選択〕を選択します。
3. 〔小節〕メニューから〔小節番号を隠す〕を選択します。

1. 小節ツールを選択します。
2. 単一小節または小節範囲を選択します。選択した小節の右側の小節線が非表示になります。
3. 選択した小節または小節範囲をダブルクリックします。
4. 〔小節線〕のリストから〔なし〕を選択します。

   聖歌楽譜の種類によっては、〔なし〕でなく〔刻印〕を選択してください。

5. 〔OK〕をクリックします。