小節番号
小節番号を設定するには、〔小節番号〕ダイアログボックスで小節範囲を指定します。それぞれの小節範囲に対して、次の3つの表示方法を選択できます。
- 段の先頭に表示する(小節番号を段頭に表示)
- 指定の小節間隔で表示する(小節間隔:__ 表示開始小節:__)
- 長休符を小節範囲として表示する(長休符部分に表示)
〔小節番号〕ダイアログボックスで指定した個々の小節範囲ごとに、上記の3つの表示方法を選択できます。それぞれの表示方法で小節番号のフォントと位置を指定でき、衝突をなくすように自動的に処理されます。例えば、〔小節番号を段頭に表示〕にチェックを付けて、さらに〔小節間隔〕で5小節間隔に表示するように設定したとします。この場合、5小節目に段頭が来たときは、「段頭に表示」の設定が優先され、「段頭に表示」で指定したフォントと位置設定が使われます(これにより、小節番号の位置を五線の左側などに変更できます)。さらに、パート譜も同じように設定し、〔長休符部分に表示〕にチェックを付けた場合、5小節目に長休符が来たときは、長休符に設定したフォント、位置、カッコが使われます。このように、〔小節番号〕ダイアログボックスで3つの表示方法すべてを選択、設定しても、自動的に適切に処理されます。
ただし、小節番号が衝突するケースが1つだけあります。それは、〔小節番号を段頭に表示〕または〔小節間隔〕を選択して〔囲み図形〕にチェックを付け、さらに〔長休符部分に表示〕を選択した場合です。この場合、囲み図形の付いた小節番号と、長休符の小節番号(番号範囲)の両方が表示されます。どちらかを非表示にするには、小節番号のハンドルを右クリックして〔小節番号をつねに隠す〕を選択してください。
楽譜上の単一範囲だけでなく複数範囲を指定して小節番号を作成でき、それぞれ個別のフォント、位置、番号体系を用いることができます。
リハーサル番号のように楽譜上の特定の箇所にしか番号を表示したくない場合はリハーサルマークをご参照ください。パートリンク機能で作成されたパート譜上の小節番号については、リンクしたパート譜の小節番号をご参照ください。
小節番号を作成するには
- 小節ツール
を選択して、〔小節〕メニューから〔小節番号:範囲の編集〕を選択します。〔小節番号〕ダイアログボックスが表示されます。
- 小節番号の範囲が定義されていない場合は〔追加〕をクリックしてください。
- この範囲に含める小節を選択します。
〔_小節目から〕と〔_小節目まで〕のテキストボックスは、ファイル上の実際の小節数を表します。例えば、曲が弱起から始まっている場合、実際は2小節目と認識されている小節を1小節目と数えたい場合でも、最初のテキストボックスには「2」と入力します。曲全体を通して小節番号を振りたい場合は最初のテキストボックスに「1」を入力して、2番目のテキストボックスに「1000」(もしくは実際の小節数よりも多い数)を入力します。曲の一部分にのみ小節番号を振る場合、〔__小節目まで〕の番号が小節番号の末尾の小節を表します。
- 〔選択範囲の最初の小節番号〕に先頭番号を入力します。
アルファベットを使用するにはその文字のアルファベット上の順番を入力してください。
- 〔スタイル〕
ドロップダウン メニューから小節番号のスタイル(数字、アルファベットなど)を選択します。
- 接頭辞や接尾辞を小節番号に付けたい場合は、〔接頭辞〕または〔接尾辞〕にアルファベットか数字を入力します。
例えば〔接頭辞〕テキストボックスにアルファベットの(A)を入力した場合、小節番号はA15、A16、A17...と表示されます。あるいは、小節番号としてアルファベットが使用されている範囲に対し、(21)という番号を〔接頭辞〕テキストボックスに入力した場合、小節番号は21a、21b、21cのように表示されます。
- 〔フォント指定〕をクリックして、この範囲の小節番号に使用されるフォントとスタイルを選択して、〔OK〕をクリックします(またはENTERを押します)。
- 〔表示位置〕をクリックします。〔小節番号の位置調整〕ダイアログボックスが表示され、画面表示欄に小節番号が表示されます。
- 表示欄で小節番号を自由にドラッグして位置を調整し、〔OK〕をクリックします。〔OK〕をクリックします(またはENTERを押します)。〔小節番号〕ダイアログボックスに戻り、その他の設定ができます。
- 小節番号を図形で囲むには、〔囲み図形〕にチェックを付けて、ドロップダウン メニューから図形を選択してください。
使用したい図形がリストにない場合は、〔編集〕をクリックして〔囲み図形作成〕ダイアログボックスを開きます。
- 番号の表示方法を指定します。
- 〔小節番号を段頭に表示〕を選択すると、小節番号は新しい段の先頭のみに表示されます。
- 〔小節間隔_〕〔表示開始小節_〕を選択すると、番号を表示する間隔と、どの小節から始めるかを指定できます。〔小節間隔_〕に「1」を入力すれば、すべての小節に番号が表示されます。
- 下記の方法で他のオプションを指定します。
- 長休符に小節範囲を表示したい場合は、〔長休符部分は小節範囲を表示〕を選択します。
- つねに表示したい場合は〔長休符部分に表示〕を選択します。
- 範囲を括弧で囲みたい場合は〔接頭キャラクタ〕、〔接尾キャラクタ〕のテキストボックスに括弧記号を入力します。
- 他の範囲の設定をするには〔追加〕をクリックします。範囲を削除するには、範囲をハイライト表示して〔削除〕をクリックします。
- 〔OK〕をクリックします(またはENTERを押します)。指定した五線の指定した小節に番号が表示されます。各番号にハンドルがあります。
特定の小節番号を移動するには
- 小節ツール
を選択します。楽譜上のすべての小節番号にハンドルが表示されます。
- 下記の方法で小節番号を調整します。
- 小節番号の位置を変えるには、そのハンドルをドラッグします。
- 位置を微調整するには、ハンドルを選択して矢印キーを押します。
- 小節番号を最初の位置に戻すには、ハンドルをクリックして、Backspaceを押すか、ハンドルを右クリックして〔初期設定に戻す〕を選択します。
選択した範囲に小節番号を追加するには
- 小節ツール
を選択します。
- 現在番号が表示されていない小節をCTRL+クリックします。組段内のすべてのパートに小節番号を追加したい場合はCTRL+Shift+クリックしてください。実行後に不要な小節番号を削除する場合は、ハンドルをクリックしてからDeleteキーを押します。
囲み図形を個別に追加、編集、削除するには
小節番号に対して個別に囲み図形を付けることができます。下記の手順で設定した場合、〔小節番号〕ダイアログボックスの設定とは別に、囲み図形を個別に編集することもできます。〔囲み図形作成〕ダイアログボックスを使って囲み図形を削除することもできます。
- 小節ツール
を選択します。
- 小節番号のハンドルをダブルクリックします。〔囲み図形作成〕ダイアログボックスが表示されます。
- 囲み図形を新規作成するか既存の囲み図形を編集して、〔OK〕をクリックします。
〔デフォルト囲み図形を使用〕をクリックすれば、〔小節番号〕ダイアログボックスで設定した囲み図形が使われます。囲み図形を削除するには、〔図形〕のリストから〔なし〕を選択して〔OK〕をクリックします。