小節の区切り直し
「小節の区切り直し」は大変便利なコマンドです。小節内に正しい数の音符が表示されるように小節線が引き直されます。ワルツをツーステップに変更、またはその逆など、の変更が可能です。
〔拍子記号〕ダイアログボックスで〔小節の区切り直し〕を選択しておくと、拍子記号を変更するたびに小節線が自動で引き直されます。手動で小節線の引き直しをおこなう必要があるのは、おもに次の2つのケースが考えられます。前述の〔小節の区切り直し〕オプションをチェックせずに拍子記号を変更した場合と、小節の途中に音符を挿入して、小節内に表示される音符の拍数が合わなくなってしまった楽譜を修正したい場合です。
小節の区切り直しのチェックボックスを使用する場合や、手動でこれをおこなう場合必要に応じて、自動的に設定された範囲内の(拍子記号、調号の変更までなど)音符を分割したり結合します。ただし、拍が足りない箇所に、自動的に休符が挿入されることはありません。
例えば、4/4拍子で2つの4分音符(つまり2拍足りない状態)しかない小節が2つあったとします。それらの小節を選択してこのコマンドを実行することにより、1小節に4つの4分音符が表示されるように変更されます。元の位置を保持したい場合は、〔ユーティリティ〕メニューの〔その他のユーティリティー〕の〔休符で埋める〕コマンドを使用してあらかじめ休符を入力しておく必要があります。
小節の区切り直しを手動で適用するには
- 選択ツールを選択し、区切り直しする範囲を選択します。
- 〔ユーティリティ〕メニューの〔小節線の引き直し〕から〔小節線の引き直し設定〕を選択します。〔小節線の引き直し設定〕ダイアログボックスが表示されます。
- 引き直しの仕方を選択して〔OK〕をクリックします。
- 〔ユーティリティ〕メニューの〔小節線の引き直し〕から〔小節線の引き直し〕を選択します。〔小節線の引き直し設定〕ダイアログボックスでの設定に従って小節線の引き直しがおこなわれ、小節内に正しい数の音符が表示されます。