スラーの輪郭 ダイアログボックス

【このダイアログボックスを表示するには】

  1. 変形図形ツールを選択します。〔変形図形〕メニューが表示されます。
  2. 〔変形図形〕メニューから〔スラーの輪郭〕を選択します。

【機能について】

〔スラーの輪郭〕ダイアログボックスでは、スラーを作成する際に適用される基本形を定義します。フレックススラー、通常のスラー、点線スラーが設定されます。既存のスラーを変更するには〔変形図形〕ツールを使用します。

通常、スラーの高さは長さによって決まります。〔スラーの輪郭〕ダイアログボックスを設定すると自動的に、作成されるスラーに応じて高さが柔軟に変更されるようになります。この機能を使用すれば、ほとんどのスラーは後から編集する必要がなくなります。もちろん、個別に手を加える必要がある場合には編集をおこなうことも可能です。

スラーの高さの設定は、短かめ、普通、長め、さらに長めといった、スラーの長さに応じて個別に設定されています。

タイプ 長さ 高さのデフォルト設定
短め 0.125インチ以下 0.049インチ
普通 1インチ 0.146インチ
長め 3インチ以上 0.2778インチ
さらに長め 4インチ以上 0.2778インチ

スラーが作成されるのに応じて、スラーの長さが認識され上記の設定から自動的に適当な高さが適用されます。

スラーの長さが、〔短め〕よりも短い時、あるいは、〔さらに長め〕よりも長い時は、それぞれ〔短め〕〔さらに長め〕の設定値が適用されます。

スラーの輪郭の設定はこれから作成するすべてのスラーに反映されます。ただし、この設定は楽譜上ですでに手動で修正されているスラーには適用されません。

〔スラーの輪郭〕ダイアログボックスはスラーの高さを調整するためのものですが、方向線の傾斜値によって、スラーの端を“弓”や“かぎ”のような形に調整することもできます。スラーの方向線の傾斜値はお好みによりますので、〔スラーの輪郭〕ダイアログボックス中の3段階の長さの方向線で傾斜値をすべて同じにすることも可能です。作成されたスラーの方向線の傾斜値はスラーの高さと同様にスラーの長さによって認識され、自動的に設定に応じて適宜決められます。

弧の高さと方向線の傾斜値によって、スラーの始点からつながるコントロールポイントが形成されます。スラーを作成すると、弧の部分はコントロールポイントの高さに届くところまでは行かずに接近します。そのため実際のスラーの高さはコントロールポイントの高さにやや届かないくらいになります。

  • [図形表示エリア] このエリアには現在編集しているスラーが表示されます。スラーの隣にあるコントロールポイントハンドルをドラッグして高さと方向線の傾斜のデフォルト値を調節します。
  • [五線表示エリア] このエリアには実際に楽譜上に配置された時の例が表示されます。
  • コントロールポイント:短め・普通・長め・さらに長め それぞれのスラーの長さ(短め、普通、長め、さらに長め)には個別に弧の高さと方向線の傾斜値が指定されています。弧の高さと方向線の傾斜値の設定を変えたいスラーの長さを選択してください。
  • 現在選択している計測単位を一時的に無効にしたい場合は、値に別の計測単位(または計測単位の省略形)を付けて入力してください。

  • 弧の高さ スラーの弧の垂直の高さです。前述の説明をご参照ください。
  • 方向線の傾斜 方向線の傾斜の初期設定値を変えるとスラーの端の部分の形を変えることができます。方向線の傾斜値が小さくなるとスラーの端の部分がより丸みを帯びます。方向線の傾斜値が大きくなるとスラーの端の部分がより平らになります。方向線の傾斜値はスラーの長さに対するパーセンテージになります。
  • 計測単位:EVPU・インチ・センチメートル・ポイント・パイカ・スペース 最初は、編集 > 計測単位で選択されている計測単位が表示されます。計測単位を変えたい場合にはここで他の計測単位を選択してください。
  • リセット・OK・キャンセル Finaleの初期設定に戻すには〔リセット〕をクリックします。設定に加えた変更内容をキャンセルするには〔キャンセル〕を、新しい設定を保存するには〔OK〕をクリックします。

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