MIDIセットアップ ダイアログボックス
【このダイアログボックスを表示するには】
〔MIDI/Audio〕メニューの〔デバイスのセットアップ〕から〔MIDIセットアップ〕を選択します。
【機能について】
Finaleをバージョンアップする場合、MIDIセットアップの設定は新バージョンにコピーされません。
Finaleのインストール後、最初にFinaleを起動したときに〔MIDIセットアップ〕ダイアログボックスが表示されます。このとき、接続先MIDIデバイスをFinaleで使用可能にするため、コンピュータのMIDI構成を設定することができます。また、〔MIDI/Audio〕メニューから〔MIDIセットアップ〕ダイアログボックスを開くことにより、いつでもMIDIセットアップの設定を変更できます。
- 入力デバイスの自動検出 このボックスにチェックを付けておくと、MIDI入力デバイスが自動的にバンクに割り当てられます。例えば、外部MIDIキーボードのプラグを抜いて別の機器を接続した場合、新しいデバイスが自動で検出され、ベースチャンネル1の入力デバイスに追加されます。
- MIDI入力デバイス・MIDI出力デバイス 〔MIDI入力デバイス〕および〔MIDI出力デバイス〕のそれぞれの欄で、どのMIDIドライバを使用したいかを設定します。MIDI情報を送受信するために、(1つあるいは複数のMIDIドライバを使用して)8つまでのスロットを設定することができます。MIDI入力とMIDI出力に対しては、それぞれ別々の設定を施すことが可能です(下記の「詳細」を参照)。〔MIDI入力デバイス〕の欄では、コンピュータに接続されているMIDI入力機器を選択してください(例:Sound Blaster MIDI Input)。〔MIDI出力デバイス〕の欄では、楽譜のプレイバックを再生する機器を選択します。外部のMIDI機器を使用する場合は、「MIDI Out」や「MPU401」などの語が含まれるドライバを選択してください。サウンドカードを接続したコンピュータのスピーカーから再生したい場合は、名前に「Synth」や「Synthesizer」などの語句が含まれるドライバを選択してください。デフォルトでは、Finale独自のGeneral MIDIサウンドフォントである〔ソフトシンセ〕が使われます(追加のマーチングパーカッションサウンドも含まれています)。この設定ならサウンドカードのシンセサイザーを使用しないので、MIDI出力デバイスに〔ソフトシンセ〕を選択している限り(かつFinale の「Audio Support」フォルダで「Synthgms.sf2」ファイルを別のサウンドフォントに置き換えていなければ)、他のコンピュータでも同じ音が鳴ります(お使いのコンピュータでのファイルの保存場所については、Finaleインストール先フォルダの詳細をご参照ください)。〔ソフトシンセの設定〕を選択すると〔ソフトシンセ〕ダイアログボックスが開き、サウンドフォントのプレイバックを微調整できます。
- 詳細定義を表示 〔詳細定義を表示〕をクリックするとダイアログボックスが拡大して、複数のデバイスを設定できるようになります。
- ベースチャンネル 選択されたそれぞれのMIDIドライバに対する最初のMIDIチャンネル番号を指定できます。この数字は、そのドライバに割り当てられる16のMIDIチャンネルのうちの最初のチャンネルを表します。Finaleは、複数のMIDIドライバを利用することにより64のMIDIチャンネルに対応します。
- シンクマスターMIDIシンク MIDIドライバとMIDIチャンネル(そのドライバのベースチャンネルで指定したチャンネル)を使用して楽譜をプレイバックする際にFinaleにMIDIシンク信号を送信させたい場合に、どのチャンネルをマスターにするかをこのボタンで選択します。MIDIシンク信号は一度に1つの機器のみに送信されます。MIDIメッセージを受信するように設定した外部シーケンサー、ドラム・マシン、または他のコンピューターとコンピューターが接続されている場合は、Finaleが再生を始めるまで一時停止モードで待機して、再生が開始すると完璧な同期をとります。
- ノートオン/オフのマッチング 同一チャンネルにある同一ピッチの複数の同時MIDIメッセージをどう処理させるかを設定します。このボックスにチェックを付けると、Finaleは、各ノートオンとノートオフ・メッセージとを一致させる処理をおこないます。例えば、同じ小節に中央のドの全音符1つと中央のドの2分音符1つが入っている場合、2分音符の末尾に来るノートオフ・メッセージは2分音符にだけ適用され、全音符は全音符の長さだけ鳴り続けます。MIDI出力デバイスがこの処理をサポートしている場合は、このボックスにチェックを付けてください。そうすれば、同一チャンネルに複数の同音がある場合に、長い方の音符のプレイバックがノートオフ・メッセージにより中断されることはありません。MIDI出力デバイスがこの処理をサポートしていない場合は、このボックスのチェックを外してください。
お使いのMIDI出力デバイスがノートオン/オフのマッチングさせる処理をサポートしているかどうかは、以下の方法で確認してください。まず、デフォルトの新規ファイルを作成し、次のように入力します。レイヤー1の1番目の小節に、中央のドの全音符を入力します。レイヤー2を表示し、同じ小節に中央のドの2分音符とレの2分音符を入力します。この小節をプレイバックしてください。3拍目でレの音しか聞こえていない(全音符のドの音が鳴っていない)場合は、MIDIデバイスはノートオン/オフのマッチング処理をおこなっていないにもかかわらず、Finaleは処理をおこなう設定になっています。この場合は〔ノートオン/オフのマッチング〕のチェックを外してください。逆に、全音符のドが次の小節まで鳴り続けている場合、MIDIデバイスはノートオン/オフのマッチング処理をおこなっているにもかかわらず、Finaleは処理をおこなわない設定になっています。この場合は〔ノートオン/オフのマッチング〕にチェックを付けてください。楽譜通りにプレイバックされれば、Finaleは正しく設定されています。
- 使用/不使用:MIDIシンク・MTCシンク これら2つのボックスにより、Finaleのプレイバックを他のMIDIもしくはMTC対応の機器と同期させることができます。「MIDIシンク」のボックスをチェックすると、Finaleのプレイバック時にMIDIシンク信号がベースチャンネルで指定されたチャンネルを通じて外部機器へ送信されます。MIDIシンク信号は一度に1つの機器のみに送信されます。MIDIメッセージを受信するように設定した外部シーケンサー、ドラム・マシン、または他のコンピューターとコンピューターが接続されている場合は、Finaleが再生を始めるまで一時停止モードで待機して、再生が開始すると完璧な同期をとります。MTCを使用して対応機器と同期をとりたい場合は、「MTCシンク」にチェックを付けてください。
- ソフトシンセの設定 このボタンをクリックすると、〔ソフトシンセ〕ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスでは、出力に使用するソフトウェア・シンセサイザーの選択とボリューム変更をおこなうことができます。ここで設定した内容は、〔ファイル〕メニューの〔オーディオファイルとして保存〕で作成するオーディオファイルに適用されます。
- MIDIアウトをリセット このオプションはポートが稼動されていない時に、キー・オフ・メッセージを全てチャンネルの全ての音に対して送信します。MIDI機器がコマンドを受信したときに“MIDI BufferOverflow”か“MIDI Communication Error”というような反応をする時は、このチェック・ボックスの選択を外してください。
- MIDI入力のレイテンシー リアルタイム入力時のMIDI入力の認識時に生じる遅れをこのテキストボックスで指定します。この設定により、外部のMIDI機器からの信号をFinaleが認識する際に生じる、信号のわずかな遅延を補正することができます。
- OK・キャンセル 〔OK〕をクリックすると、このダイアログボックスのMIDI設定を確定して楽譜上に戻ります。〔キャンセル〕をクリックすると、このダイアログボックスでおこなった変更を無効にします。
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