D.C.

Da CapoまたはD.C.は、「先頭へ」という意味を持ちます。演奏者に楽譜の冒頭に戻ることを指示します。“D.C. al Coda”と“D.C. al fine”はそれぞれ、「先頭に戻って、Codaに飛ぶ」、「先頭に戻って“Fine”まで演奏する」という指示を演奏者に与えます。Finaleでは、D.C.記号やそのバリエーションについては、文字反復記号として作成します。反復小節線と同じように、プレイバックをコントロールする機能を持たせることができます。

ここで解説する手順をふむことにより、実際に楽譜の最初へ飛ぶようにプレイバックさせる機能を持つ文字反復記号を作成できます。D.C.記号にプレイバック効果が必要ないときは、最初の4ステップのみを実行してください。

D.C.記号を楽譜上に配置するには

  1. 反復記号ツールを選択し、D.C.記号を設置したい小節をダブルクリックします。〔反復記号の選択〕ダイアログボックスが表示されます。D.C.記号がすでにリスト上に表示されている場合は、次の2つのステップを飛ばしてください。
  2. 〔作成〕をクリックし、「D.C.」(または「D.C. al Coda」もくしは「D.C. al fine」)とタイプします。〔フォント指定〕をクリックしてフォントやサイズ、スタイルを設定します。
  3. 〔OK〕をクリックします(またはENTERを押します)。文字反復記号のリストにその記号が表示されます。
  4. D.C.記号をダブルクリックします。〔文字反復記号の機能設定〕ダイアログボックスが表示されます。D.C.記号にプレイバック機能が必要ないときは、ここで〔OK〕をクリックする(またはENTERキーを押す)と楽譜上に戻り、D.C.記号が表示されます。
  5. 〔_回通過したら飛ぶ〕を選択して、テキストボックスに数字を入力します。〔_回通過したら飛ぶ〕の数字は、プレイバックがこの場所を何回目に通過したときに楽譜の最初にジャンプするかを指示します。多くの場合、プレイバックがD.C.記号が割り付けられた小節に差し掛かった場合、すぐに冒頭にジャンプしますので、「1」を入力します。
  6. 〔飛び越し先〕のリストから〔指定小節〕を選択して、プレイバック時にジャンプさせたい小節番号(通常は1小節目)を入力します。

    〔パートごとに移動可能〕をチェックすると、文字反復記号をパートごとに個別に移動できるようになります。〔表示〕の下のラジオボタンを使って、文字反復記号をすべての五線(パート)に割り当てるか、特定の五線(パート)にだけ表示するかを指定できます。

  7. 〔OK〕をクリックします(またはENTERを押します)。楽譜上にD.C.記号が表示されます。(特定のパートで記号を非表示にしたい場合は、〔五線〕ツールでその五線のハンドルをダブルクリックします。〔五線の属性〕ダイアログボックス内の〔表示する項目〕で、〔反復記号と文字反復記号〕の選択を解除します。)

D.C.記号を移動または削除するには

  • 記号を移動するには、そのハンドルをドラッグします。
  • 削除するには、ハンドルをクリックしてDeleteキーを押します。

プレイバック機能を持つ“To Coda”記号と記号を作成するには

Codaをご参照ください。

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