五線を隠す

スクロール表示時に譜表セットを使って特定の五線を隠すことにより、画面に表示するパートを減らして編集しやすくできます。例えば、フルバンドスコア譜のフルートパートとパーカッションパートだけを画面に表示したりできます。この場合、フルートパートとパーカッションパートを1つの譜表セットとして表示し、他のパートはすべて非表示にします。ただし、ある譜表セット上でおこなった五線の位置の変更は、他のすべての譜表セット上にも適用されます。

1. 〔表示〕メニューから〔スクロール表示〕を選択します。
2. 五線ツールを選択します。隠したくないパートをShift＋クリックしてください。ハンドルをドラッグして囲むか、または〔編集〕メニューから〔すべて選択〕を選択しても構いません。どちらの場合も、選択した五線のハンドルが反転表示（ハイライト）されます。
3. CTRLキーを押しながら〔表示〕メニューから〔譜表セット設定〕を選択し、サブメニューからは譜表セット（1から8）のうちの1つを選択します。選択した五線以外の五線が非表示になります。
4. 設定した譜表セットを呼び出すには、〔表示〕メニューの〔譜表セットを選択〕サブメニューからプログラムした〔譜表セット〕を選択します。Finaleはスクロール表示時にどの五線が表示されるかによらず、すべてのパートを印刷します。特定の五線の印刷を省略するには、「オシア小節、印刷、プレイバックに関連して五線を隠すには」をご参照ください。

以下の方法でオシア小節の参照元の五線を隠すことができます。また、印刷対象から除外したい五線（トリルやターンといったプレイバック専用の音符を含む五線、持ち変えパートなど）を隠すこともできます。

フルスコアを印刷するときに空の五線を隠す方法については、下記の「空の五線を隠すには」をご参照ください。

1. 五線ツールを選択します。〔五線〕メニューが表示されます。
2. 五線を選択して、〔五線〕メニューから〔五線の属性〕を選択します。または、五線、五線のハンドル、五線名のいずれかをダブルクリックします。〔五線の属性〕ダイアログボックスが表示されます。
3. 〔五線の動作〕の下の〔五線を強制的に隠す〕を選択して、ドロップダウン メニューからいずれかのオプションを選択します。
   • 〔五線を詰める〕を選択すると、対象五線は非表示となり、残った隣接五線は間隔を詰めて再配置されます。
   • 〔スコア譜のみ（五線を詰める）〕を選択すると、スコア譜では対象五線が非表示になりますが、パート譜では表示されます。
   • 〔五線位置はそのまま〕を選択すると、五線位置を詰めずに五線が非表示になります。
4. 〔OK〕をクリックします。対象五線が非表示になります。

   この方法で隠した五線は五線リストに表示されますが、五線名の隣に「非表示」と表示されます。

スクロール表示にすると、隠した五線がつねに表示されます。強制的に隠した五線を表示したり、楽譜スタイルを解除した状態で表示したいときは、表示モードをスクロール表示にしてください。音符のある五線を特定の組段から隠す方法については、下記の「音符が存在する五線を特定の組段から隠すには」をご参照ください。

〔五線の属性〕ダイアログボックスまたは楽譜スタイルを使って非表示にした五線を表示する方法については、下記の「強制的に隠した五線を表示するには」をご参照ください。

1. 五線ツールを選択します。〔五線〕メニューが表示されます。空の五線が隠されていれば、楽譜に青の点線が表示されます（必ずページ表示モードで確認してください）。
2. 青の点線の左端にあるハンドルを選択します。
3. 〔五線〕メニューから〔空の五線を表示〕を選択します。または、ハンドルを右クリックして、表示したい五線を選択します。

〔五線の属性〕ダイアログボックスの〔五線を強制的に隠す〕オプションを使って非表示にした五線がある場合、〔五線の属性〕ダイアログボックスの〔対象〕ドロップダウン メニューの対象の五線名またはID番号の横に「（非表示）」と表示されます。

1. 五線ツールを選択します。〔五線〕メニューが表示されます。
2. 〔五線〕メニューから〔五線の属性〕を選択します。〔五線の属性〕ダイアログボックスが表示されます。ドロップダウン メニューから、再表示させる五線を選んでください。ファイル内のすべての五線のリストを参照できます。（または矢印ボタンをクリックしても、〔対象〕ドロップダウン メニューから非表示の五線を選択できます。）
3. 〔五線の属性〕ダイアログボックス内の〔五線を強制的に隠す〕をクリックして選択解除します。五線が再び表示されます。
4. 必要に応じて矢印キーを使用して、他の隠されている五線を選び、〔五線を隠す〕の選択を解除します。
5. 再表示させたいすべての五線に対してこの手順を繰り返し、その後に〔OK〕を押してください。

強制的に隠した五線を楽譜で非表示にしたまま、編集目的でのみ表示したい場合は、スクロール表示に切り替えてください。非表示にした五線がある場合でも、スクロール表示では常に表示されます。

ページのスペースを省く目的で、パート譜には音符を表示しながら、スコア譜では同じ部分を非表示にすると好都合な場合があります（ガイド音符、ユニゾンで演奏するパートなど）。五線に音符が入力されていても、特定の組段から五線を隠すことができます。手順は次のとおりです。

1. 五線ツールを選択します。〔五線〕メニューが表示されます。
2. 対象の組段で非表示にしたい小節範囲を選択します。実際に隠す処理を実行する前に、小節のレイアウトを完成させてください。
3. 〔五線〕メニューの〔楽譜スタイルの適用〕から〔編集中のパート譜/スコア譜〕を選択します。〔楽譜スタイル適用〕ダイアログボックスが表示されます。
4. 〔五線を隠す（五線を詰める）〕を選択して〔OK〕をクリックします。選択した領域が対象の組段でのみ非表示になります。隠した領域を詰めて五線を表示するには、組段内のすべての小節を選択する必要があります。すべての小節が完全に選択されていないと、選択した領域は非表示になりますが、五線を詰める操作はおこなわれません（「五線位置はそのまま」と同様の処理になります）。
5. 他に隠したい五線/組段があれば、上記の手順を繰り返します。

スクロール表示にすると、隠した五線がつねに表示されます。強制的に隠した五線を表示したり、楽譜スタイルを解除した状態で表示したいときは、表示モードをスクロール表示にしてください。

1. 五線ツールを選択します。〔五線〕メニューが表示されます。
2. ページ表示モードで、音符などが入力されていない空の五線を選択します。五線のハンドルをクリックするか、対象の五線に含まれている小節を1つ以上選択します。楽譜の選択をご参照ください。CTRL＋Aを押すと、すべて選択されます。

Finale 2012から〔組段の最適化〕はなくなりました。代わりに〔空の五線を隠す〕を使って処理します。

3. 〔五線〕メニューから〔空の五線を隠す〕を選択します。空の五線が非表示になり、代わりに点線が表示されます。この点線は、隠された五線が1つ以上存在することを表します。

   〔グループ属性〕ダイアログボックスの〔グループの最適化〕の設定が加味されるので、注意してください。〔グループの最適化〕の設定によっては、空の五線が非表示にならない場合があります。

4. 他に隠したい五線/組段があれば、上記の手順を繰り返します。

すべての組段または特定の組段から、音符の含まれていない五線を隠すには、〔五線〕メニューの〔空の五線を隠す〕を使います（「空の五線を隠すには」を参照）。音符の含まれている五線を強制的に隠すには

五線を強制的に非表示にするには、〔五線を強制的に隠す〕チェックボックスが便利です。チェックを付けた後は、解除しない限り〔五線を強制的に隠す〕が有効になります。

1. 五線ツールを選択します。〔五線〕メニューが表示されます。
2. 〔五線〕メニューから〔五線の属性〕を選択します。〔五線の属性〕ダイアログボックスが表示されます。
3. 〔五線の属性〕ドロップダウン メニューをクリックして、非表示にする五線を選択します。
4. 〔五線の動作〕の下の〔五線を強制的に隠す〕を選択して、ドロップダウン メニューからいずれかのオプションを選択します。
   • 〔五線を詰める〕を選択すると、対象五線は非表示となり、残った隣接五線は間隔を詰めて再配置されます。
   • 〔スコア譜のみ（五線を詰める）〕を選択すると、スコア譜では対象五線が非表示になりますが、パート譜では表示されます。
   • 〔五線位置はそのまま〕を選択すると、五線位置を詰めずに五線が非表示になります。
5. 他に強制的に隠したい五線があればステップ1～4を繰り返し、〔OK〕をクリックします。

強制的に隠した五線を表示する方法については、上記の「強制的に隠した五線を表示するには」をご参照ください。