歌詞

1. 歌詞ツールを選択します。〔歌詞〕メニューが表示されます。歌詞グループ（バース、コーラスまたはセクション）の1つを指定するには、〔歌詞〕メニューから〔編集する歌詞を選択〕を選択します。グループを指定しない場合は、通常バースが選択されます。
2. 以前に〔歌詞〕メニューの他の作業（〔音引き線の編集〕など）をおこなっていた場合は、〔歌詞〕メニューから〔楽譜へ直接タイプ〕を選び直してください。
3. 割り付け先の音符をクリックして、五線の下に点滅するカーソルを表示します。この状態で歌詞入力ができます。画面の左端には位置調整用の4つの三角形が表示されています。これらの三角形を使って、歌詞のベースライン（それぞれのテキストの下端を結んだ線）を調整します。
4. 歌詞を入力します。半角スペースやハイフンを入力するたびに、次のシラブルを入力するためにFinaleは自動的に入力位置を移動します。文字を入力するのに合わせてFinaleは楽譜を自動的にスクロールするので、つねに作業位置が画面に表示されます。

間違えた場合は、BACKSPACEキーを押すと取り消されます（前のシラブルに戻ると、Finaleはそのシラブル全体をハイライト表示しますので、そのまま文字を入力すると書き換えることができます）。すでに入力した文字を変更するには、シラブルがついている位置の五線内をクリックしてハイライト表示させ、正しい文字を入力します。または、〔歌詞〕ウィンドウで文字を変更することもできます。

この方法で歌詞を入力する場合、下にもう一段（例えば2番の）歌詞を加えるときは特別な注意が必要です。新しい歌詞の行を入力するときは、入力する前に〔歌詞〕メニューから〔編集する歌詞を選択〕を選択して、歌詞セット番号を変更してください。そうしないと、次の行の歌詞が最初の行と同じ歌詞セットの一部であると認識され、予期されない結果が起こることがあります。

1つのシラブルが複数の音符にわたって延ばされているメリスマパッセージがあった場合は、シラブルが付かないそれぞれの音符で半角スペースを入力してください。すると、カーソルは次の音符へスキップして、メリスマの間は音引き線が表示されます。

入力したシラブルは〔歌詞〕ウインドウに保存されます。楽譜へ直接タイプして入力した歌詞の内容は、〔歌詞〕ウィンドウの内容と連動しています。〔歌詞〕ウインドウのシラブルを変更すると、自動的に楽譜上のシラブルに反映されます。逆も同様です。

直接タイプした文字は、〔歌詞〕ウィンドウにも表示されます。〔歌詞〕ウィンドウで歌詞のフォント、スタイル、サイズなどを変更できます。また、〔歌詞〕ウィンドウに表示されている歌詞を、楽譜上でクリックして割り付けることもできます。

ヒント: 歌詞を加えた音符をMIDIですぐに確認したいときは、CTRLとスペースバーを押したまま、五線をカーソルでドラッグします。どちらの方向へドラッグしても、カーソルの触れた音符を演奏します。

これは〔クリックで割り付け〕ウィンドウを使用して楽譜上に歌詞を加える際の最初のステップです。

1. 歌詞ツールを選択します。〔歌詞〕ウィンドウが表示されます。
2. 欧文で多音節の単語にはハイフンも含めて、歌詞を入力します。
   • （ワープロなどの）他のソフトから歌詞をコピーしたときは、（ペーストするために）CTRL＋Vを押します。
   • 間違えた場合は、BACKSPACEキーを押すと取り消されます。
   • （1つのシラブルがいくつかの音符にかかっている）メリスマは、歌詞が表示されないそれぞれの音符にAltキーを押しながらテンキーで「0160」とタイプし、次にスペースキーを押します。（適宜、楽譜に音引き線が配置されます。）
   • 選択したテキストをカット（CTRL＋Xを押す）、コピー（CTRL＋Cを押す）、またはペースト（CTRL＋Vを押す）することができます。テキストはドラッグして選択します。
   • 他のバース（またはコーラス、またはセクション）を見るときは、ドロップダウン メニューから選択します。
3. 設定が終了したら〔OK〕をクリックします。

1. 歌詞ツールを選択します。〔歌詞〕メニューと〔歌詞〕ウィンドウが表示されます。
2. 〔歌詞〕メニューから〔クリックで割り付け〕を選択するか、〔歌詞〕ウィンドウでをクリックします。
3. 歌詞ウィンドウで、先頭シラブルの左をクリックします。先頭シラブルの左に点滅カーソルが現れます。
4. 1つずつシラブルを配置する場合は、先頭の音符をクリックします。五線内をクリックする必要があります（特に音符が五線の外に出ている場合、その符頭をクリックしても反応しません）。1回クリックすると、〔歌詞〕ウィンドウ内で次のシラブルがハイライト表示されます（ハイライト表示は待機状態を表します）。
5. 一度にすべての歌詞を割り付けるには、CTRLを押しながら、最初の音符をクリックします。連続している音符に次々とシラブルを割り付けて行きます。休符、タイでつながれた音符、他のレイヤーやボイスにある音符は、自動的にスキップします（この機能を「CTRLクリック割り付け」と呼びます）。シラブルの割り付けを間違えた場合は、下記の「間違って割り付けた歌詞を訂正するには」をご参照ください。

この処理をバース、コーラス、またはセクションに対してそれぞれ繰り返します。例えば2番の歌詞がある場合には、最初の位置にスクロールして戻り、「バース1」の隣の上矢印をクリックして、再びCTRLを押しながら最初の音符をクリックします。

待機中のシラブルを別のシラブルに変えることもできます。別のシラブルを待機状態にするには、目的のシラブルをハイライト表示するか、直前にカーソルを置くか、そのシラブルから始まる歌詞を選択します。割り付け先を間違えたときは、〔取り消し〕を選択してください。待機中のシラブルも元に戻るので、正しく割り付けし直すことができます。

すでに楽譜上に配置されている歌詞の編集で、変更が少ない場合（例えば、スペルの間違いなど）によく使われる方法を以下に説明します。編集を必要とする部分が多い場合は、〔歌詞〕ウィンドウで直接編集した方がよいでしょう。歌詞のグループと番号を指定したあと（〔歌詞〕>〔編集する歌詞を選択〕）、〔歌詞〕メニューから〔歌詞ウィンドウ〕を選択します。〔歌詞〕ウィンドウの中での変更は、楽譜上の歌詞に自動的に反映されます。

同じ1つのシラブルを異なる場所の複数の音符に配置すると、それらのすべてが同時に変更されます。

1. 歌詞ツールを選択します。〔歌詞〕メニューと〔歌詞〕ウィンドウが表示されます。
2. 以前に〔歌詞〕メニューの他の作業（〔音引き線の編集〕など）をおこなっていた場合は、〔歌詞〕メニューから〔楽譜へ直接タイプ〕を選び直してください。編集したいシラブルがある部分の五線内をクリックしてください。シラブルがハイライト表示されます。
3. 新しいシラブルを入力します。ハイライト表示されたシラブルは入力された文字に書き換えられます。
4. 次のシラブルに進むには、スペースキーを押します。タイプした歌詞を取り消すには、BACKSPACEを押します。シラブルを選択するためには、五線内をクリックします。シラブルがハイライト表示され、新たに書き換えることができます。

1. 歌詞ツールを選択します。メニューバーに〔歌詞〕メニューが表示されます。
2. 〔歌詞〕メニューから〔シラブル調整〕を選択します。
3. 移動するシラブルの五線内位置をクリックして、ハンドルを表示させます。

   シラブル自体をクリックするのではありません。単に、移動または削除するシラブルのある五線内をクリックします。

4. シラブルを調整します。
   • 下のハンドルをドラッグしてシラブルを再配置します。
   • 位置を微調整するには、ハンドルを選択して矢印キーを何回か押します。
   • 削除するには、ハンドルを選択してDeleteを押します。

     この方法でシラブルを削除しても、その右のシラブルが1つ左に移動することはありません。単に、選択したシラブルを除去するだけで、他のシラブルはそのまま残ります。削除したシラブルの場所を残りのシラブルで埋めるには、上記の「間違って割り付けた歌詞を訂正するには」をご参照ください。

5. シラブルを最初の位置に戻すには、ハンドルをクリックしてBACKSPACEを押します。

1. 選択ツールを選択して、範囲を選択します。選択方法については楽譜の選択をご参照ください。
2. 〔編集〕メニューから〔選択した項目のみ消去〕を選択します。〔選択された項目を消去〕ダイアログボックスが表示されます。
3. 〔すべてを解除〕をクリックして全項目の選択を解除してから、〔歌詞〕を選択します。
4. 〔OK〕をクリックします。

1. 選択ツールを選択して、範囲を選択します。選択方法については楽譜の選択をご参照ください。
2. 〔編集〕メニューから〔ペースト対象項目の選択〕を選択します。〔ペースト対象項目〕ダイアログボックスが表示されます。
3. 〔すべて解除〕をクリックしてから、〔歌詞〕を選択します。
4. 〔OK〕をクリックします。
5. 選択した範囲の先頭の小節をドラッグし、目的の箇所の先頭の小節に重ねます。先頭の小節が画面に表示されていないときは、そこまで画面をスクロールし、CTRL＋Shiftクリックします。どちらの場合でも、歌詞は元の選択範囲から目的の小節へコピーされます。

   ただし、Finaleは元の領域と同じリズム上にある音符にだけ歌詞をコピーします。

1. 歌詞ツールを選択します。メニューバーに〔歌詞〕メニューが表示されます。
2. 〔歌詞〕メニューから〔歌詞をコピー〕を選択します。
3. コピーする歌詞が含まれる範囲を選択します。

   〔選択〕ツールと同じ要領で範囲を選択できます。クリックするとその小節を、Shiftキーを押しながらクリックすると複数の小節を追加選択できます。選択範囲をドラッグで囲んで選択することも可能です。あるいは、五線の左側をクリックすると、そのパート全体の小節が選択されます。

4. 選択した範囲の先頭の小節をドラッグし、目的の箇所の先頭の小節に重ねます。先頭の小節が画面に表示されていないときは、そこまで画面をスクロールし、CTRL＋Shiftクリックします。どちらの場合でも、歌詞は元の選択範囲から目的の小節へコピーされます。

   ただし、Finaleは元の領域と同じリズム上にある音符にだけ歌詞をコピーします。

フォークソングや、聖歌、英語以外の言語の歌などでは、1つの音符に複数のシラブルが割り当てられる場合があります。しかし、Finaleでは歌詞の入力時にスペースを入力すると、次の音符へ移動してしまうので、このような場合は、2つのシラブルの間にハードスペースを挿入する必要があります。また、この方法を使って、歌詞が複数ある場合に冒頭に歌詞番号をふることもできます。

1. 歌詞ツールを選択します。メニューバーに〔歌詞〕メニューが表示されます。
2. 〔歌詞〕メニューから〔歌詞ウィンドウ〕を選択します。〔歌詞〕ウィンドウが表示されます。または、〔歌詞〕メニューから〔楽譜へ直接タイプ〕を選択して、シラブルを共存する箇所までの歌詞を通常通り入力してください。
3. 先頭シラブルをタイプしてからCTRL＋スペースバーを押すと、ハードスペースが挿入されます。あとはそのまま残りの歌詞を入力していきます。

   〔文字〕メニューから〔シラブルにスペースを挿入〕を選択する方法でもハードスペースを挿入できます。

4. 同じ方法で残りのシラブルを完成させます。入力した歌詞をCTRL＋クリックで音符に割り付けると（歌詞参照）、それぞれの音符に対して、順番に1つずつシラブルを割り付けます。シラブルを共存している箇所は、まとめて1つのシラブルとして取り扱われます。

1. 歌詞ツールを選択します。メニューバーに〔歌詞〕メニューが表示されます。
2. 〔歌詞〕メニューから〔歌詞ウィンドウ〕を選択します。〔歌詞〕ウィンドウが表示されます。シラブルを共存する箇所までの歌詞を通常通り入力してください。
3. シラブルを共存する箇所では、まず最初のシラブルを入力します。そして、スペースなどを何も入力せずに、大文字の「I」（アイ）を入力し、そのまま2つ目のシラブルを入力します。
4. ドラッグして「I」を選択します。〔文字〕メニューから〔フォント〕を選択します。〔EngraverFontSet〕を選択して〔OK〕をクリックします。残りの歌詞にも同様の手順をおこなってください。
5. 〔OK〕をクリックします。入力した歌詞をCTRL＋クリックで音符に割り付けると（歌詞参照）、それぞれの音符に対して、順番に1つずつシラブルを割り付けます。シラブルを共存している箇所は、まとめて1つのシラブルとして取り扱われます。また、シラブルの間には、小さなスラーが表示されます。

楽譜上に歌詞を配置する前でも後でも、歌詞のベースラインの五線までの距離（垂直距離）を設定することができます。（文字揃えの基準となる）ベースラインを、それぞれの組段の五線ごとに、それぞれの歌詞グループのセットごとに別々に設定することができます。また、任意のシラブルをそれぞれ任意の位置にドラッグすることもできます（下記「シラブルを移動または削除するには」を参照）。スコア譜とリンクしたパート譜の歌詞のベースラインについては、「リンクしたパート譜のベースライン調整」をご参照ください。

1. 歌詞ツールを選択します。メニューバーに〔歌詞〕メニューが表示されます。
2. 〔歌詞〕メニューから〔歌詞のベースライン調整〕を選択します。〔歌詞のベースライン調整〕ダイアログボックスが表示されます。
3. ベースラインに設定する歌詞グループとセット番号を指定します。必要に応じて、五線や組段の番号を指定します。〔五線〕と〔組段〕の横にある、〔戻る〕〔次へ〕ボタンをクリックして、五線および組段番号を指定します。曲全体のベースラインを一度に同じように動かしたい場合は、五線や組段ごとの指定はせずに、〔全体〕のテキストボックスに入力します。
4. 五線の中央の線からのベースラインの距離をテキストボックスに入力します。五線の中央の線が「0」になります入力する数値の単位は、編集 > 計測単位で指定します。

   例えば、中央線から1cm下にベースラインを設定するには、〔全体〕テキストボックスに、「-1」（cm）と入力します。基準点（五線の中央の線）から下に移動させるので、負の値になります。3段目の組段にのみ非常に音程の低い音符があり、その段のみベースラインを更に0.5cm低く設定する必要があれば、〔組段中の五線〕のカウンタを3に設定し（〔次へ〕ボタンを2度クリックする）、〔組段中の五線〕テキストボックスに、「-0.5」（cm）と入力します（すべてのベースラインを元の位置に戻すには、〔デフォルト・フォントを考慮して再配置〕をクリックします）。

5. 〔OK〕をクリックします（またはENTERを押します）。

1. 歌詞ツールを選択します。メニューバーに〔歌詞〕メニューが表示されます。
2. 〔歌詞〕メニューから〔編集する歌詞を選択〕を選択し、歌詞グループとセット番号を指定します。
3. 〔歌詞〕メニューから、〔クリックで割り付け〕または〔楽譜へ直接タイプ〕を選択します。必要に応じて、〔歌詞〕ウィンドウを邪魔にならないよう移動します。画面の左端に表示されている右向きの4つの三角形により、歌詞のベースラインを調整します。五線をクリックすると、その場所に三角形が移動します。
4. 左端の三角形を上下にドラッグすると、（グループとセット番号を選択した歌詞の）楽譜全体のベースラインが移動します。これをドラッグすると、他の3つの三角形も同時に移動します。
5. 2番目の三角形を上下にドラッグすると、（選択した歌詞の）楽譜内の選択された五線に割り付けられている歌詞のベースラインだけが移動します。この三角形をドラッグすると、右側の2つの三角形も一緒に動きます。
6. 3番目の三角形を上下にドラッグすると、（選択した歌詞の）特定の組段の、特定の五線のベースラインのみが移動します。この三角形をドラッグすると、右端の三角形も一緒に動きます。この三角形は、ページ表示でのみ使用します（スクロール表示では組段を特定できないからです）。
7. 右端の三角形を上下にドラッグすると、これから新たに入力するシラブルの位置を指定できます。このオプションは、シラブルを〔楽譜に直接タイプ〕または〔クリックで割り付け〕で一度に入力するときに便利です。

スコア譜とリンクしたパート譜の歌詞のベースラインについては、「リンクしたパート譜のベースライン調整」をご参照ください。

1. 歌詞ツールを選択します。メニューバーに〔歌詞〕メニューが表示されます。
2. 〔歌詞〕メニューから〔シラブル調整〕を選択します。
3. 変更したいシラブルの位置で五線内をクリックします。シラブルをクリックするのでなく、五線の中をクリックしてください。シラブルにハンドルが表示されます。
4. シラブルの一番上に表示されたハンドルを選択します。
5. 〔歌詞〕メニューの〔位置合わせ〕サブメニューを使って、シラブルに対する音符の位置を設定します。詳しくは歌詞メニュー / 文字揃えをご参照ください。
6. 〔歌詞〕>〔文字揃え〕サブメニューを使って、符頭に対するシラブルの位置を設定します。詳しくは歌詞メニュー / 文字揃えをご参照ください。

1. 歌詞ツールを選択します。メニューバーに〔歌詞〕メニューが表示されます。
2. 〔歌詞〕メニューから〔歌詞オプション〕を選択します。〔ファイル別オプション－歌詞〕ダイアログボックスが表示されます。
3. 〔シラブル位置合わせ〕の下を設定します。

   〔位置合わせ〕は、シラブルに対する音符の位置を表します。〔文字揃え〕は、符頭に対するシラブルの横方向の位置を表します。

   • 〔音引き線付きのシラブル〕は、音引き線付きシラブルの位置合わせと文字揃えを設定します。
   • 〔歌詞の最初のシラブル〕は、歌詞の最初のシラブルの位置合わせと文字揃えを設定します。
   • 〔組段の最初のシラブル〕は、すべての組段の最初のシラブルの位置合わせと文字揃えを設定します。
   • その他のシラブルの位置合わせと文字揃えの設定は〔その他〕でおこないます。

   このダイアログボックスに表示されるそれぞれの〔位置合わせ〕と〔文字揃え〕オプションの並び順は、そのまま楽譜上での優先順位を表します。例えば、組段内の最初の音符が音引き線を持つ場合は、〔組段の最初のシラブル〕より〔音引き線付きのシラブル〕の設定が適用されます（この両方の項目にチェックが入っている場合）。

4. 〔OK〕をクリックします。

歌詞をCTRLクリックで割り付けした場合、歌詞が正しく割り付けられていない場合があります。入力したシラブルが多すぎたり、メリスマ部分をうまくスキップしなかったことなどが原因です。そのような場合は、ここで紹介する手順により、すべてのシラブルを音符ごとに左右にずらして調整することができます。

1. 歌詞ツールを選択します。メニューバーに〔歌詞〕メニューが表示されます。
2. 〔歌詞〕メニューから〔歌詞をずらす〕を選択します。〔歌詞をずらす〕ダイアログボックスが表示されます。
3. 〔歌詞をずらす方向〕 ドロップダウン メニューから〔右〕または〔左〕を選択します。これにより、音符に割り付けられた歌詞をどちらにずらすかを決定します。
4. 〔オプション〕から、該当する範囲を選択します。
   • 〔曲の最後まで歌詞を1つずつシフトする〕を選択すると、クリックしたシラブルから曲の最後までのシラブルがシフトします。
   • 〔次にシラブルが付いていない音符までシフトする〕を選択すると、シラブルがついていない次の音符までのシラブルがシフトします。それ以降のシラブルはそのまま残ります。
   • 〔歌詞をシフトとともローテーションする〕は、シラブルを割り付ける音符よりもシラブルの方が多いときに便利です。音符に付いたシラブルを右または左のシラブルと書き換えるとき、“歌詞が割り当てられている”音符を変更しないで、歌詞だけをずらしたい場合に選択します（下図参照）。
5. 〔OK〕をクリックします（またはENTERを押します）。楽譜上に戻ります。
6. 必要に応じてシラブルをずらします。
   • 右にずらすには、移動する最初のシラブルの上の音符をクリックします。クリックしたシラブル以降のシラブルは音符ごとに右にシフトし、休符またはタイでつながれた音符は自動的にスキップします（音符自体でなく、五線内の音符位置をクリックしてください）。
   • 左にずらすには、移動する最初のシラブルの直前の音符の上の五線内をクリックします。次の音符のシラブルとそれ以降のシラブルは、音符ごとに左にシフトし、休符または結合された音符は自動的にスキップします。

しばしば、シラブル同士が重なったり、必要以上に空間ができてしまったりすることがあります。シラブルの衝突の修正には、（通常、楽譜内の音符間隔の調整に使っている）スペーシングコマンドを使用することができます。

1. 〔書類〕メニューから〔ファイル別オプション〕を選択し、〔スペーシング〕を選択します。〔ファイル別オプション－スペーシング〕ダイアログボックスが表示されます。
2. 〔衝突を避ける項目〕の下の〔歌詞〕を選択します。
3. 〔OK〕をクリックします。
4. 選択ツールを選択します。
5. スペーシングし直したい楽譜の範囲を選択します。通常は、〔編集〕メニューから〔すべてを選択〕を選んで、すべてのパートを選択します。

   スペーシングコマンドは選択範囲だけを見て音符を配置しますので、例えば、歌詞の五線だけを選択すると、他の五線のスペーシングに思わぬ結果が生じます。

6. 〔ユーティリティ〕メニューの〔スペーシング〕サブメニューから、〔拍単位によるスペーシング〕または〔音符単位によるスペーシング〕を選択します。

   2つのオプションの違いについては、ファイル別オプション－スペーシングをご参照ください。

Finaleはデフォルトの位置合わせオプションを搭載しているので、長いシラブルでも、自動的に先頭の音符に合わせて位置揃えできます（シラブルが音符の左に移動したり、割り付け先の音符の位置が調整されたりします）。

1. 〔歌詞〕メニューから〔シラブル調整〕を選択します。
2. シラブルのハンドルを右クリックして〔位置合わせデフォルト〕を選択すると、シラブルが自動的に移動できるようになります（これが初期設定です）。

   左揃え、中央揃え、デフォルト位置合わせの違いを下の図に示します。
   
   

入力する歌詞のデフォルトフォントを設定します。楽譜上にすでに入力されている歌詞のフォントは変更できません。フォント変更プラグインもあわせてご覧ください。

1. 〔書類〕メニューから〔ファイル別オプション〕を選択し、〔フォント〕を選択します。〔ファイル別オプション－フォント〕ダイアログボックスが表示されます。
2. 〔歌詞〕 ドロップダウン メニューから、変更する歌詞グループ（バース、コーラスまたはセクション）を選択します。
3. その右にある〔フォント指定〕をクリックします。〔フォント〕ダイアログボックが表示されます。
4. 歌詞に使用したいフォントやサイズを選択します。通常Finale では、楽譜全体のサイズに比例して、歌詞のフォントサイズを設定します。〔サイズ〕ツールで楽譜全体のサイズを50％にすると、楽譜表示される歌詞のサイズも実際のポイント数の半分になります。

   楽譜のサイズに関わらずつねに絶対的なポイント数で歌詞を表示したい場合は、〔サイズ固定〕を選択してください。

5. 〔OK〕をクリックします（またはENTERを押します）。同じ要領で、ほかの歌詞グループについてもデフォルトフォントを設定します。歌詞の途中でフォントを変更する場合は、「歌詞の途中でフォントを変更するには」をご参照ください。

1. 歌詞ツールを選択します。メニューバーに〔歌詞〕メニューが表示されます。特定の歌詞グループやセット番号を指定するには、〔歌詞〕メニューから〔編集する歌詞を選択〕を選択します。
2. 〔歌詞〕メニューから〔歌詞ウィンドウ〕を選択します。〔歌詞〕ウィンドウが表示されます。複数の歌詞グループに歌詞を入力している場合は、ドロップダウン メニューから、変更したい歌詞が含まれるグループを選択します。
3. フォントを変更する歌詞を選択します（選択された箇所がハイライト表示されます）。
4. 〔文字〕メニューから〔フォント〕を選択し、目的のフォントを選択して〔OK〕をクリックします。
5. 〔OK〕をクリックする（またはENTERを押す）と、設定を確定してダイアログボックスが閉じます。

上記「歌詞フォントを一括設定するには」のステップ4の注記および「割り付けられた歌詞を縮小させないようにするには」をご参照ください。

Finale 2003以前のバージョンで歌詞を保存したファイルを新しいFinaleフォーマットに変換した場合、ハイフンの位置情報はそのまま残っています。しかし、既存のハイフンと衝突する可能性があるため、初期設定では、変換後のファイルで自動ハイフンは有効になっていません。旧バージョンのFinaleから変換したファイルでは、ハイフンは組段の改行を越えて自動的に伸びることはなく、歌詞フォントのハイフン文字の代わりに点線が使われます。旧バージョンのFinaleファイルの自動ハイフンを有効にするには、〔書類〕メニューから〔ファイル別オプション〕の〔歌詞〕を選択し、〔自動ハイフンを使用〕を選択してください。〔OK〕をクリックすると設定が確定して、楽譜上に戻ります。この設定は、新規のハイフンと、楽譜にすでに追加されている既存のハイフンに適用されます。

Finaleでは、ハイフン（または半角スペース）は、それぞれの歌詞シラブルの区切りを示します。歌詞の楽譜上への自動割り付けをおこなう際に（歌詞を参照）、Finaleは次の音符へ移るための区切りとして、ハイフンやスペースを探し出します。

デフォルトのハイフンは、組段の改行を越えて自動的に伸びるので、スマート・ハイフンと呼ばれます。〔ファイル別オプション－歌詞〕ダイアログボックスのハイフンの欄で、ハイフン文字、ハイフン間の距離、およびハイフンの位置を初期設定できます。

場合によっては（例えば、メリスマ・シラブルなどの場合）、ハイフンをシラブルの区切りとしては使用したくないケースがあります。そのような場合は以下の手順をお試しください。

1. 歌詞ツールを選択します。〔歌詞〕ウィンドウが表示されます。
2. ハイフンでつながれた単語全体を1つの音符に割り付けるには、通常のハイフンを使用するのでなく、Altキーを押しながらテンキーで「0173」とタイプします。こうして入力された歌詞は、〔クリックで割り付け〕を実行しても、単語がハイフンで区切られることはありません。

Finale 2003以前のバージョンで歌詞を保存したファイルを新しいFinaleフォーマットに変換した場合、音引き線の位置情報はそのまま残っています。しかし、既存の音引き線と衝突する可能性があるため、デフォルトでは、変換後のファイルでは自動音引き線はオフになっています。自動音引き線を有効にするには、〔ファイル別オプション－歌詞〕ダイアログボックスで〔音引き線の設定〕をクリックして、〔自動音引き線を使用〕を選択します。〔OK〕を2回クリックして楽譜上に戻ると、前の音引き線が消えて、自動音引き線に置き換わります（自動音引き線をオンにする前にファイルに存在していた前の音引き線に戻すには、このオプションのチェックを外してください）。

シラブルのある音符が他の音符にタイでつながれていたり、またはいくつかの音符にわたって延ばされているとき、慣例としてシラブルの延長を表すために音引き線を表示します。歌詞を入力すると、適宜、音引き線歌詞の1つのシラブルが複数の音符にわたって持続する場合に表示される下線を、Finaleでは「音引き線」といいます。歌詞の追加やページレイアウトの修正に応じて、五線に沿って音引き線が伸縮します。（改行にかかる音引き線を含む）が自動的に定義されます。個々のシラブルのベースラインに違いがあっても、歌詞グループと歌詞番号が同一のシラブル間に音引き線が表示されます。また、垂直方向のベースラインが前のシラブルとまったく同一であれば、別グループ（バース、コーラス、セクション）のシラブルにも音引き線が引かれます。次のシラブルのベースライン位置にかかわらず、次のシラブルが同じグループで別の番号である場合（バース1、バース2）、次のシラブルの始点では音引き線は終了しません。

1. 歌詞ツールを選択します。メニューバーに〔歌詞〕メニューが表示されます。
2. 〔歌詞〕メニューから〔音引き線の編集〕を選択します。
3. 音引き線をつけたいシラブルをクリックします。シラブルの終端にハンドルが表示されます。
4. シラブルのハンドルを右にドラッグします。ドラッグすると、音引き線が引かれます。音引き線を削除するには、ハンドルをクリックしてDeleteキーを押します。手動で調整した位置をクリアするには、BACKSPACEキーを押します。

   また、自動音引き線のデフォルトの外観（ベースライン、左右のシラブルからの距離など）を変更することもできます。この変更は〔音引き線ダイアログボックス〕でおこないます。このダイアログボックスでおこなった変更は、新規作成する音引き線だけでなく、スコアにすでに表示されている音引き線にも適用されます。

〔音引き線〕ダイアログボックスで自動音引き線がオフにされている場合、アンダースコア文字は音引き線に変換されません。

1. 歌詞ツールを選択します。メニューバーに〔歌詞〕メニューが表示されます。
2. 〔歌詞〕メニューから〔歌詞オプション〕を選択します。
3. 〔音引き線の設定〕をクリックします。〔音引き線〕ダイアログボックスが表示されます。
4. 〔アンダースコア「＿」をタイプしたときのみ使用〕にチェックを付けます。
5. 〔自動音引き線を使用〕にチェックが付いていることを確認します。
6. 〔OK〕をクリックして楽譜上に戻ります。
7. 〔楽譜へ直接タイプ〕を選択しているか、〔歌詞〕ウィンドウで入力しているとき、シラブルの後ろにアンダーバー（＿）を追加します。

1. 〔書類〕メニューから〔ファイル別オプション〕を選択し、〔歌詞〕を選択します。〔ファイル別オプション－歌詞〕ダイアログボックスが表示されます。
2. 〔音引き線の設定〕をクリックします。〔音引き線〕ダイアログボックスが表示されます。
3. 〔音引き線の調整〕の下の〔垂直位置〕、〔水平位置〕の各テキストボックスに値を入力します。
   • 垂直位置は、音引き線のベースライン（シラブルのそれぞれの文字の底辺）からの距離です。
   • 水平位置は、シラブルの終わりから音引き線の始まりまでの距離です。

   入力する数値の単位は、編集 > 計測単位で指定します。

4. 〔OK〕をクリックします（またはENTERを押します）。

自動的に歌詞番号（バース/コーラス/セクション）が表示されるように設定できます。歌詞番号の位置は、2つのオプション（各歌詞の先頭に配置、または歌詞グループごとに揃えて配置）から選択します。自動歌詞番号のフォントを指定するには、〔ファイル別オプション－フォント〕ダイアログボックスを開き、〔歌詞〕のバース、コーラス、セクションのデフォルトフォントを設定します。

1. 歌詞ツールを選択します。〔歌詞〕メニューと〔歌詞〕ウィンドウが表示されます。
2. 〔歌詞〕メニューの〔自動歌詞番号〕から、番号を付ける歌詞のグループ（バース、コーラス、セクション）を選択します。

   3種類の歌詞グループに機能的な違いはなく、分かりやすく整理する目的で用意されています。

3. 〔書類〕メニューから〔ファイル別オプション〕を選択し、〔歌詞〕を選択します。
4. 〔自動歌詞番号〕の下でオプションを選択します。
   • 〔歌詞グループ単位で揃える〕は、歌詞の横方向の位置揃えを維持します。
   • 〔各歌詞の先頭に配置する〕は、歌詞の先頭位置に応じて番号を移動します。
5. 〔OK〕をクリックする（またはENTERを押す）と、設定を確定してダイアログボックスが閉じます。
6. 歌詞を入力します。〔楽譜へ直接タイプ〕と〔クリックで割り付け〕のどちらの方法で入力しても、自動的に歌詞番号が表示され、同じ音符の下の後続のバース/セクション/コーラスに連番が付きます。

1. 歌詞ツールを選択します。メニューバーに〔歌詞〕メニューが表示されます。
2. 〔歌詞〕メニューから〔シラブル調整〕を選択します。すべてのシラブルにハンドルが表示されます。
3. 歌詞番号を付けるシラブルのハンドルを右クリックして、〔歌詞番号を付ける〕を選択します。シラブルの隣に番号が表示され、同じ音符の下に後続のバース/コーラス/セクションを入力すると、自動的に連番が付きます。