ファイル整合性テストの結果ダイアログボックス
【このダイアログボックスを表示するには】
- 〔書類〕メニューの〔データ・チェック〕から〔ファイル・メンテナンス〕を選択します。
- ファイル・メンテナンスダイアログの〔ファイル整合性テスト〕にチェックを付け、〔OK〕をクリックします。ただし、ファイルに不整合がない場合はこのダイアログボックスは表示されません。
【機能について】
Finale 2001のバージョンからは、旧バージョンに比べて1/3の容量でファイルを保存できるようになりました。しかし、(米国で)最初にリリースされたFinale 2001では、残念なことにこの仕様変更によりまれに保存時にファイルが損傷してしまうことが判明しました。具体的な症状としては、保存前に最後に入力された9つ(またはそれ以下)の音符/休符が、ファイルを閉じるのと同時に消失してしまいます。
Finaleの最近のバージョンでは、それ以上の損傷を防止するよう保護されています。最新のバージョンでは、新規ファイルでこの問題が起こることは全くありませんが、初期のFinale 2001で保存されたファイルは損傷している可能性があります。そこで、このファイルの整合性をチェックするユーティリティにより、ファイルの整合性をチェックして損傷がある場合は、修復を試みることができます。
Finale 2001以前のバージョンで作成されたファイルをFinale 2001a以降のバージョンで開いた場合は、自動的に整合性のテストが実行されます。一度テストして保存されたファイルは、それ以降は尋ねられません。また、それ以外のファイルで整合性のテストをする意味はあまりありません。
この〔ファイル整合性テストの結果〕ダイアログボックスには、ファイル中に不整合が見つかったかどうかが表示されます。〔詳細を表示〕をクリックすると、修復された項目の一覧が表示されます。
注:Finale 2001日本語版はFinale 2001c以降をもとに作成されています。したがって、これらの問題は、英語版Finale 2001のユーザーとファイルをやり取りしない限りは発生しません。
- 使用されていない音符/休符 このユーティリティによって削除された、ファイルに蓄積されているのに実際には使用されていない音符または休符の数が表示されます。これは、〔削除した項目の完全破棄〕あるいは「ゴミ箱を空にする」のと同じような作業です。使用されていない音符または休符が見つかっても、そのファイルが損傷していることを意味するものではありません。
- 元の音符が見つからない項目 このユーティリティによって削除された、割り付けられた音符または休符が削除されているのにファイル中に残っているアーティキュレーションや発想記号などの数が表示されます。これは、〔削除した項目の完全破棄〕あるいは「ゴミ箱を空にする」のと同じような作業です。元の音符が見つからない項目が見つかっても、そのファイルが損傷していることを意味するものではありません。
- 修復された音符/休符 このユーティリティによって修復された音符/休符の数が表示されます。この項目が表示された場合は、ファイル中に消失した音符/休符がないかどうかを確認してください。
- 修復された小節フレーム このユーティリティによって修復された音符のグループの数が表示されます。この項目が表示された場合は、ファイル中に消失した音符/休符がないかどうかを確認してください。
- 修復された小節フレーム内容 このユーティリティによって修復された小節フレーム(小節内のそれぞれのレイヤー)の数が表示されます。この項目が表示された場合は、ファイル中に消失した音符/休符がないかどうかを確認してください。
- 置き換えられた消失小節 このユーティリティによって修復された、消失小節の数が表示されます。
- 修復された組段の最適化リスト このユーティリティによって修正された最適化情報の数が表示さます。(「最適化」とは、音符が入力されていない五線を非表示にする方法のことです。Finale 2010以前のバージョンで使われていました。)
- 削除された不要な小節発想記号 このユーティリティによって削除された、不要な発想記号の数が表示されます。
- 以下の箇所について問題がないかどうかを確認してください: 問題が発生した箇所が特定できた場合、ここにそのリストが表示されます。
- OK 〔OK〕をクリックして楽譜上に戻ります。
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