Human Playbackの部分適用ダイアログボックス

【このダイアログボックスを表示するには】

  1. MIDIツールiconを選択します。
  2. 範囲を選択します。
  3. 〔MIDIツール〕メニューから〔Human Playbackの部分適用〕を選択します。

【機能について】

このダイアログボックスを使うと、楽譜の一部分にHuman PlaybackスタイルやHuman Playbackの特定の音楽要素を適用できます。例えば、ジャズの曲の中にラテンセクションが入る場合、曲の他の部分にはスタイルの〔ジャズ〕を使用して、ラテンセクションには〔ラテン〕を選択することができます。ドロップダウンリストからスタイルを選択できるだけでなく、〔プレイバック設定〕ダイアログボックスのHuman Playbackと同じ項目を使って、様々な方法でプレイバックを微調整することもできます。

設定が完了して〔適用〕をクリックすると、選択した範囲にMIDIデータが追加されます(Human Playbackをオンにして選択範囲をプレイバックし、かつMIDIデータを記録したのと同じ効果になります)。なお、選択範囲にMIDIデータが存在している場合、このダイアログボックスを適用すると上書きされます。このダイアログボックスで編集したすべての領域についてグローバル設定(プログラム全体の設定)をするには、 〔環境設定-Human Playback〕ダイアログボックスを使います。このダイアログボックスは小節の一部分には適用できません。

  • 既存のスタイルを適用 定義済みのHuman Playbackスタイルを選択範囲に適用するには、このラジオボタンをクリックして、ドロップダウン メニューからスタイルを選択します。
  • 特定の項目のみ適用 Human Playbackが認識する項目を指定して選択範囲に適用するには、〔特定の項目のみ適用〕を選択します。
    • リズムの揺れ_% 既存のテンポの範囲内で微妙なリズムのずれを変更します。値を大きくするとリズムのずれが明瞭になり、値を小さくすると、表記されたリズムに忠実に従って演奏します。
    • アクセントの揺れ_% 強いアクセントやパンチを効かせるか、それともアクセントを抑えて軽くエレガントにするかを指定します。ロック、ジャズ、ラテンなどは値を大きく設定し(70~90%)、クラシック室内楽などは値を小さくします(25%程度)。
    • ルバート_% 全体のテンポの変動量を調節します。ルバートの値を大きくすると、アッチェレランドやリタルダンドの有無によらず、リズムに大きな柔軟性を持たせて楽譜を解釈し、演奏します。ルバートの値を小さくすると、全体のテンポはほとんど変化しません(ジャズやロックに適しています)。
    • ランダム係数_% 演奏を不規則に変更する度合いを設定します。スライダーを右に動かすと大きくなり、左に動かすと小さくなります。〔ランダム係数〕の設定は、Human Playbackが認識するほぼすべての項目に影響します。
    • スウィング:なし...付点8分+16分 Human Playbackスタイルに加えるスウィングの度合いを調整します。ドロップダウン メニューからレベルを選択できます。また、〔現在の設定〕を選択すると、〔プレイバック設定〕ダイアログボックスの現在の設定が使われます。
    • プレイバックに反映させる項目:スラー ... 終止線 Human Playbackで演奏に反映させる項目を選択します。
    • 自動表情付け 〔自動表情付け〕をチェックすると、発想記号のないフレーズに(一時的に)発想記号が自動的に追加されます。例えば、管楽器や弦楽器の弱音奏のpianoフレーズには、繊細でリアルなアタックが付きます。
    • ソロパートを認識 〔ソロパートを認識〕をチェックすると、Human Playbackはソロ楽器パート(通常は楽譜の一番上にあるパート)を認識して、伴奏パートを弱めにするなどの適切な設定をおこないます。。ソロと他のパートのバランスを調整するには、〔環境設定-Human Playback〕ダイアログボックスを使います(この設定はコントローラーのボリュームを使ってバランスを調整するもので、オーケストラの中のソロパートの配置方法(自動パンニング)にも影響します)。
    • バロック様式の装飾 モルデント、トリルなどの装飾記号が、バッハやビバルディ時代のようなバロック様式で演奏されます(例:トリルが上の符頭から始まる、前打音のテンポが遅いなど)。
    • 弱拍とシンコペーションは短く演奏する オフビート(弱拍)とシンコペーションを短い音価で演奏して、ジャズのサウンドをリアルにします。ベロシティとともに効果を与えます。
    • ウィンナ・ワルツ様式 3/4拍子と3/8拍子の曲をウィンナワルツの様式にします。ルバート設定により調節し、音のスタート/ストップ位置により効果を与えます。ウインナワルツの特徴は、テンポの速い3拍子と低音部1拍目のアクセントにあります。
    • 32分音符のドラムロールを正確に演奏する トレモロを(不定音価でなく)正確に演奏します。〔マーチングバンド〕スタイルで使用します。
    • 付点8分+16分音符/連符の音価を調整・16分を長めに・16分を短めに このボックスをチェックして〔16分を長めに〕を選択すると、付点8分+16分のうちの16分音符の音価が4分+8分の連符の8分音符と比較して長くなります。このボックスをチェックして〔16分を短めに〕を選択すると、付点8分+16分のうちの16分音符の音価が4分+8分の連符の8分音符と比較して短くなります。
    • 伴奏パートを弱めにする メロディを強調するため、伴奏の形態(アルベルティバス、アルペジオなど)を検出して音を弱めます。ベロシティを使ってこの効果を与えます。
    • 自動ピアノペダル この項目は〔ペダル記号〕機能を補うもので、ペダル効果を自動で生成します(MIDIコントローラーナンバー64を使用)。和声進行の変化を分析し、できるだけ和音の濁りを避けます。手動で作成されたペダル記号があるフレーズでは、この機能は無効になります。
    • 和音内の音量バランス ベロシティを調節して和音内の音符のバランスを取ることにより、メロディを強調します。特にピアノ曲で使うと効果的なオプションです。
    • 和音の最低音を弱める この項目をチェックすると、和音の中の最低音のボリュームが下がります。
    • 弦楽器のハーモニクス 標準的な記譜法で書かれたストリングス(バイオリンなど)とハープのハーモニクスをプレイバックします。
    • フレット楽器の和音をかき鳴らす この項目をチェックすると、フレット楽器パートの和音の音符にかき鳴らす感じを与えます(和音の各音符の鳴らし始めをわずかに前方にずらします)。
    • 終止形をテンポに反映 スコアの和声進行を分析し、完全終止または半終止の部分のテンポを少し下げます。
  • MIDIデータの削除 削除したいMIDIデータを指定するには、このラジオボタンを選択してから、目的の項目にチェックを付けます。例えば、楽譜の一部分について、発想記号、クレッシェンド記号など自分で楽譜に追加した記号をHuman Playbackに認識させたいとします。この場合、〔環境設定-Human Playback〕ダイアログボックスでHuman Playbackの解釈に独自のMIDIデータを組み込むように設定して、〔MIDIデータの削除〕の〔すべての連続的データ〕にチェックを付けます(ここに表示されている項目は〔Human Playbackの初期設定〕ダイアログボックスと同じですが、このプラグインで割り当てたHuman Playbackにだけ適用される点が異なります)。
  • リセット このボタンをクリックすると、ダイアログボックス内のすべての設定が初期値に戻ります。
  • 環境設定 〔初期設定〕をクリックすると〔環境設定-Human Playback〕ダイアログボックスが表示され、Human Playbackによる楽譜の解釈や、MIDIデータの扱いについて設定できます。このダイアログボックスの設定はプログラム全体に関するものですが、設定内容は〔Human Playbackの部分適用〕コマンドでHuman Playbackを適用した範囲にだけ影響します。
  • 適用・ 閉じる  〔適用〕をクリックすると、現在の設定が適用されます。ダイアログボックスは開いたままになっているので引き続き設定ができます。〔閉じる〕をクリックすると、変更を加えずにダイアログボックスを閉じます。

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