強弱記号

概要を動画でご覧いただけます。クイックスタートビデオ：文字発想記号などの記号を割り付ける

強弱記号も、ほかの文字発想記号同様に“文字発想記号ライブラリ”としてそれぞれのファイルに保存されています。製品に付属するテンプレートを元に新規ファイルを作成した場合は、初めから〔発想記号の選択〕ダイアログボックスにリストアップされています。

強弱記号は、単に表示するだけの記号として配置することもできますし、実際にプレイバックに反映される記号としても配置することができます（Finaleに最初から付属する文字発想記号の強弱記号にはすでにプレイバック用の定義がなされていますが、以下に説明する方法でそれらの定義を自由に変更することもできます）。お使いのシンセサイザー（MIDI音源）がベロシティに対応している場合は、プレイバック時にFinaleが強弱記号の通りに音量を調節するのがわかります。

もし、強弱記号を楽譜上には表示せずにプレイバックの音量だけを変更させるものとして作成したい場合は、MIDIツールを使って、範囲内のベロシティを編集できます。

強弱記号のプレイバックを定義するには

デフォルトファイルを使用して（または文字発想記号ライブラリを読み込んで）作成されたファイルに含まれる強弱記号には、すでにプレイバックに関する設定が定義されています。もしそれらの設定を変更したい場合（例えばフォルテの音量をもっと大きくしたい、など）は、ここで紹介する手順をふんでください。

発想記号ツールを選択します。まだ楽譜上に配置していない記号を編集したい場合は、とりあえずいずれかの音符か小節をダブルクリックしてください。パレットが表示されるので、使用したい記号をクリックしてから〔編集〕をクリックし、次の2つの項目を飛ばして先へ進んでください。
すでに配置された記号を編集する場合は、ハンドルをダブルクリックします。〔発想記号の選択〕ダイアログボックスが表示されます。
〔作成〕をクリックします。〔発想記号の設計〕ダイアログボックスが表示されます。
〔プレイバック〕タブをクリックします。
〔種類〕から〔ベロシティ〕を選択して、〔絶対値で指定〕ボックスにベロシティ値を指定します。
ここで指定した数値は、MIDIベロシティ値として扱われ、その記号が最初に表示された部分から、次に別の強弱記号があらわれるまでの範囲のそれぞれの音符のベロシティ値となります。MIDIベロシティ値は0（無音）から127（最大）までの値をとります。Finaleに最初から付属している強弱記号を編集している場合は、このベロシティ値はすでに設定されていますが、好きなように変更してかまいません。ここで設定した内容は、このファイルの中でしか有効ではありませんが、〔ファイル〕メニューから〔ライブラリに保存〕を選んで、文字発想記号をライブラリとして保存すれば、他のファイルへこの記号を読み込んで使用することができます。
〔OK〕をクリックします（またはENTERを押します）。