図形作成ウィンドウ

Finaleに組み込まれている〔図形作成〕ダイアログボックスを使用すると、独自の図形や記号を作成することができます。この図形作成プログラムを使ってみると、一般の作図プログラムと同様に簡単に使用できることがおわかりいただけると思います。このプログラムでは、作成した図形に音楽的意味を持たせることができるため、さらに便利に活用することができます。五線に沿った図形の引伸ばし、プレイバックへの反映、各パートへの図形の一括表示などをおこなうことができます。

例えば、ハープ・ぺダルのダイアグラムを作成したり、特殊な小節線を作成することができます。また、テキストブロックのフレーム、長休符の図形、独自の符尾として使用する特別な図形なども作成することができます。

フォントの変更は図形ライブラリに保存でき、また反対にライブラリから読み込むこともできます。このため、〔図形作成〕ダイアログボックスでテキストを使用して作成された図形に埋め込まれたフォントは、別のファイルに取り込んでもその外観は変わりません。

効率よく作業するには:

図形作成ウィンドウを開くには

  1. 発想記号ツールを選択します。
  2. 記号を割り付けたい場所をダブルクリックします。〔発想記号の選択〕ダイアログボックスが表示されます。
  3. 左のリストからカテゴリを選択して、〔(カテゴリ名)の作成〕をクリックします。〔発想記号の設計〕ダイアログボックスが表示されます。
  4. 〔図形〕をクリックしてから〔作成〕をクリックして、〔図形作成〕ダイアログボックスを開きます。または、〔選択〕をクリックしてリストから図形を選択し、〔編集〕をクリックすると、〔図形作成〕ダイアログボックスが開きます。この場合、選択した図形が〔図形作成〕ダイアログボックスに表示されています。(〔図形作成〕ウィンドウを表示する方法は数通りあります。詳しくは図形作成ウィンドウをご参照ください。

図形を作成するには

  1. 上記の手順で〔図形作成〕ウィンドウを表示します。

    図形が非常に大きいか小さい場合は、〔表示〕ドロップダウン メニューを使用して表示倍率を変更します。また、〔図形作成〕メニューから、定規やグリッドを表示させることができます。

  2. 作図に使用したいツールをクリックし、次に描画エリアでマウスをドラッグします。作成される線の種類は、選択したツールによって決まります。例えば直線を作成するなら、〔直線〕ツールをクリックしてから描画エリアでドラッグします。マウスのボタンを離すと線あるいは図形が作成されます。一度作成した図形の長さ、線幅、角度などはいつでも簡単に変更できます。詳しくは図形作成ウィンドウをご参照ください。
  3. 〔選択〕ツールを選んで、図形をクリックします。ハンドル(コントロールポイント)をドラッグして、図形の外観を調整します。また、〔選択〕ツールを選んで図形をクリックし(コントロールポイントが表示されます)、さらに図形をクリックして(コントロールポイントをつかまないで)ドラッグすることで、中心点定規と位置座標のゼロ地点を表す、〔図形作成〕ウィンドウに表示される図形固定用ハンドルです。楽譜上に配置したときの図形のハンドル位置も表します。描画エリアの中心に小さな丸の形で表示されます。を基準にした図形の位置を調整します。〔横〕および〔縦〕ボックスの数値を変更することにより、図形の位置を正確に指定することもできます。〔横〕の数値は、中心点(小さい白い円)からの水平位置を表します。〔縦〕の数値は垂直位置を表します。計測単位は、〔図形作成〕メニューの〔定規とグリッド〕コマンドを使用して選択したものが使用されます。

    また図形が楽譜上に挿入された時の、図形のハンドルが表示される場所を示します。折れ線または多角形の輪郭上に表示される8つのハンドルのいずれかをドラッグすると、オブジェクトのサイズを変更することができます。折れ線、多角形、あるいは括弧の輪郭を示す各コントロールポイントを表示させるには、オブジェクトをダブルクリックします。曲線またはスラーを編集するには、一度クリックして3つのドラッグ可能なハンドルを表示させ、いずれかのハンドルをダブルクリックしてさらに細かく制御するための4つのコントロールハンドルを表示させます。(矢印キーを使用すると、選択したハンドルを1 EVPU(1/288インチ)ずつ動かすことができます。)

  4. 作成した複数の図形を1つの図形にグループ化したい場合は、それらの図形を選択して、〔図形作成〕メニューから〔グループ〕を選びます。複数の図形を選択したい場合は、〔選択〕ツールをクリックします。Shiftキーを押しながらオブジェクトをクリックしたり、それらのオブジェクトをドラッグしながら囲んで選択することもできます。また、すべてのオブジェクトを選択したい場合は、〔編集〕メニューから〔すべてを選択〕を選びます。いったんグループ化されたオブジェクト群の相対関係はロックされ、グループ全体で移動や変形がおこなわれます。同様の方法で、グループ化したオブジェクトをさらにまとめて、入れ子状になったグループ化図形(グループのグループ化)を作成することもできます。グループを解除したい場合は、オブジェクトを選択して、〔図形作成〕メニューから〔グループ解除〕を選びます。
  5. 図形の重なり具合は、〔図形作成〕メニューの〔背面へ送る〕および〔前面に出す〕コマンドを使用して設定します。詳しくは図形作成メニューをご参照ください。
  6. 輪郭が閉じている図形を塗りつぶしたい場合は、該当する図形をクリックし、(〔図形作成〕メニューの)〔塗りつぶし〕サブメニューで塗りの濃度を選択します。〔黒〕、〔白〕、あるいは任意の濃度の灰色を選択することができます。
  7. ENTERキーを2回押します。(MIDI反映図形ではなく)発想記号を作成している場合、〔図形発想記号の設計〕ダイアログボックスに戻ります。

    〔小節の幅に合わせて伸縮〕を選択すると、小節幅が広がった場合に楽譜に沿って図形を引き伸ばすことができます。例えば、ハープ・ペダルのダイアグラムなどのサイズが決まっている図形には〔小節の幅に合わせて伸縮〕の設定は不要ですが、スラー、クレッシェンド、グリッサンドなどではこの指定をしておくと便利です。

  8. 楽譜上に戻るまで〔OK〕または〔選択〕ボタンをクリックしてダイアログボックスを閉じます。図形が楽譜上に表示されたら、ハンドルをドラッグして表示位置を調整することができます。図形を引き伸ばすには、ハンドルをダブルクリックして8つのコントロールポイントを表示させます。

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