括弧：五線

作成したひとつのグループにつき、ひとつの括弧しか定義できません。ひとつのグループに複数の括弧を配置したい場合には、追加の（二重の）括弧を作成するにはに記載された方法を使用できます。

1. 五線ツールを選択します。メニューバーに〔五線〕メニューが表示されます。
2. まだグループを作成していない場合は、グループを作成してください。
3. グループハンドルをクリックして、〔五線〕メニューの〔グループ〕から〔属性の編集〕を選択します。または、グループハンドルをダブルクリックしてください。〔グループ属性〕ダイアログボックスが表示されます。
4. グループに使用したい括弧のスタイルを〔括弧の設定〕から選択します。
5. グループに対する括弧の位置を指定します。〔五線の左からの距離〕テキストボックスに値を入力して、五線の左端からの距離を指定します。編集 > 計測単位で選択している計測単位が使われます。負の値を入力すると、括弧が左に移動します。

   〔垂直位置の調整（括弧の上端）〕と〔垂直位置の調整（括弧の下端）〕ボックスには、五線の最上線と最下線からの、括弧の上下の端の位置を設定します。括弧の両端をグループの上下に合わせて同じ長さの括弧を作成するには、値を「0」にします。正の値を入力すると、括弧の端が上に移動します。

6. 〔OK〕をクリックすると括弧が追加されます。

1. 五線ツールを選択します。楽譜上のすべてのグループ括弧にハンドルが表示されます。
2. 括弧に表示された上下のハンドルを上下左右にドラッグします。それぞれのハンドルを垂直方向にドラッグすると、括弧を作成した際にグループ化されていない五線も囲むことができます。
3. 括弧のハンドルを選択してBACKSPACEを押すと、括弧が初期設定の長さに戻ります（グループ化された五線のみを囲むようになります）。

楽譜を作成する途中で、新しく五線を追加したり、既存の五線の位置をドラッグで移動したりする場合があります。このような変更が、括弧の表示に思わぬ結果を招くことがあります。このように小節線が正しく表示されない場合は、ここでご紹介する方法で解決することができます。

1. スコア・マネージャーを開きます。
2. 〔楽器配置〕 ドロップダウン メニューからいずれかの五線配置を選択します。

   なお、この選択は楽譜ファイル内のすべての五線に適用されます。目的通りの結果でない場合は、直後に〔編集〕メニューの〔取り消し〕を選択してください。

1. 五線ツールを選択します。
2. 括弧のハンドルをクリックしてDeleteを押します。または、グループハンドルをクリックして、〔五線〕メニューの〔グループ〕から〔属性の編集〕を選択します。〔グループ属性〕ダイアログボックスが表示されます。括弧パレットから〔なし〕を選択して〔OK〕をクリックします。グループから括弧が削除されます。

〔グループ属性〕ダイアログボックスを使用した括弧は、ひとつのグループにつき1個しか作成できません。ただし、括弧を追加する方法はあります。グループ自体を追加で作成し、違うスタイルの括弧を選択します。括弧は、それぞれのパートに合わせてサイズが調整されます。

1. 括弧でくくりたいパートを含む新規のグループを作成してください。
2. 新規グループの括弧を選択します。

ソロパートなど、1つしか五線を含まないグループに対して括弧を表示させないようにすることが可能です。その場合には〔グループ属性〕ダイアログボックスで〔グループに1パートしかなくても括弧をつける〕の選択を解除してください。上記の方法では、すべての組段に設定が適用されます。また、組段ごとに括弧の設定を変更することもできます。方法は簡単です。対象の組段で括弧を削除してから、別の括弧を定義し、その組段の小節範囲に割り当てるだけですこのときFinaleの内部では、前の括弧定義が設定されていた組段に対して、2つの組段（1つは削除した括弧の前の組段、もう1つは削除した括弧の後の組段）用に2つの括弧定義を作成しています）。

1. 〔表示〕メニューから〔ページ表示〕を選択します。
2. 五線ツールを選択します。
3. 対象五線のハンドルを選択して、〔五線〕メニューの〔グループ〕から〔グループ化解除〕を選択します。
4. 〔五線〕メニューの〔グループ〕から〔グループ化〕を選択します。〔グループ属性〕ダイアログボックスが表示されます。
5. 必要に応じて括弧を設定して、〔OK〕をクリックします。括弧のハンドルを使って、位置を個別に手動変更するなどの調整ができます。

移動可能な括弧とは、特定のパートに属することなく、ページ内のいかなる場所へも移動できる括弧のことです。Finaleはこのような括弧をグラフィックとして処理するので、その作成には〔発想記号〕ツールを使用します。移動可能な括弧は、歌詞グループへの括弧付けなどに効果的です。

1. 発想記号ツールを選択します。括弧をつけたい場所をダブルクリックします。〔発想記号の選択〕ダイアログボックスが表示されます。
2. 左のカテゴリリストから〔その他〕を選択します。

   本来はどのカテゴリでも選択できますが、ここで作成する括弧は特定のカテゴリに属さないので、〔その他〕を選択してください。

3. 〔その他の発想記号の作成〕をクリックします。〔発想記号の設計－メイン〕ダイアログボックスが表示されます。
4. 〔図形〕を選択して、〔作成〕をクリックします。〔図形作成〕ウィンドウが表示されます。
5. 〔図形作成〕メニューから〔括弧の選択〕を選択します。〔括弧スタイル〕ダイアログボックスが表示されます。
6. 括弧を選択して〔OK〕をクリックします。
7. 〔括弧〕ツールをクリックして、括弧の配置場所をクリックします。括弧の高さや幅を調節するには、〔選択〕ツール（矢印）をクリックし、括弧をクリックした後にそのハンドルをドラッグしてください。
8. 〔OK〕、〔OK〕、〔配置〕の順にクリックして楽譜上に戻ります。括弧を必要に応じて引き伸ばしたり移動させたりしてください。

1. 発想記号ツールを選択します。括弧のついた小節か音符をクリックします。ハンドルが表示されます。
2. ハンドルをドラッグすると括弧全体が移動します。
3. 括弧の長さを変更するには、ハンドルをダブルクリックした後で、表示された8つのハンドルのひとつをドラッグします。
4. 括弧を削除するには、メインハンドルをクリックして、Deleteを押します。