音域

各楽器は、ある音域の一定数のピッチ(音高)を持っています。音域とは、個々の楽器が演奏できるピッチの範囲のことです。例えば、ピアノの場合、A0(MIDIノート番号21)からC8(MIDIノート番号108)までの88音の固定音域を持っています。一般に、鍵盤楽器と弦楽器は固定の音域を持ち、鍵盤と弦のチューニングやフレット数が限定されていますが、金管楽器などの他の種類の場合、演奏者の能力によって音域が異なることがあります。例えば、初級のトランペット奏者が演奏できる高音がE5程度であるのに対し、上級者であれば、もっと高い音を簡単に演奏できると考えられます。

Finaleでは、各楽器の音域外の音符を簡単に識別でき、音域の異なる楽器に楽譜をコピーするとき、自動的に移調することができます。音域の異なる楽器間での楽譜のコピーをご参照ください。また、スコア・マネージャーを使って音域の異なる別の楽器に変更したときも、自動的に移調されます。

音域外の音符を識別するには

〔表示〕メニューの〔音域外の音符〕から〔初級者用〕、〔中級者用〕、〔上級者用〕のいずれかが選択されていれば、すべてのピッチが自動的に分析され、音域外の音符があれば、画面上でのみ黄色またはオレンジ色の符頭で識別表示されます。音域外の音符を識別する色は〔環境設定-カラー表示〕ダイアログボックスで変更できます。

ヒント: パーカッションパートの音符が対象五線に割り当てられたパーカッションレイアウトに定義されていない場合や、音符の特定のプロパティがリンク解除されている場合も、符頭がオレンジ色で表示されます。

演奏者レベルを変更するには

固定音域を持たない楽器については、演奏者レベル(初級者/中級者/上級者)に応じて識別表示を変えることができます。別の演奏者レベルの音域に変更するには、〔表示〕メニューの〔音域外の音符〕からレベルを選択します。このメニュー項目はプログラム設定なので、すべてのファイルに適用されます。音域の一覧を確認するには、楽器別音域をご参照ください。

関連トピック:

音域外の音符サブメニュー

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