楽譜書式

一度作成したファイルの楽譜設定を楽譜書式いくつかの設定を持つモデルファイルです。セットアップ・ウィザードで楽譜作成を開始するとき、このモデルファイルの設定を継承させて新規ファイルを作成することができます。楽譜書式がテンプレートと異なる点は、楽譜に表示する楽器を自分で指定する必要があることです。楽譜書式をセットアップ・ウィザードの特定の楽器編成と関連付けて、その楽器編成には常にその楽譜書式が使われるようにすることもできます。楽譜書式の拡張子は、テンプレートの「FTMX」、Finaleファイルの「MUSX」のどちらでもかまいません。として保存しておくと、何度も再利用できます。楽譜書式とは、セットアップ・ウィザードでファイルを新規作成するときのベースになるファイルです。このファイルの設定を複製し、必要に応じて変更します。あるファイルを楽譜書式に指定すると、そのファイルのファイル別オプションの設定(アーティキュレーション、発想記号、フォント、楽譜スタイル、ページレイアウトなど)、ライブラリ、楽器セットのほか、セットアップ・ウィザードで指定する設定内容が使われることになります。ファイル別設定の一覧はファイル設定とプログラム設定をご参照ください。

「Legacy Defaults」フォルダには、旧バージョンのFinaleに付属していた楽譜書式が収められています。Finale 27.2より、Finaleに付属の楽譜書式はSMuFL対応フォントを使用するようになりました(「Legacy Defaults」フォルダ内の楽譜書式を除く)。「Legacy Defaults」フォルダ内の楽譜書式はMakeMusicのレガシーフォントを使用しています。

既存の楽譜書式を使用するには

  1. 〔ファイル〕メニューの〔新規作成〕から〔セットアップ・ウィザードによる新規ファイル〕を選択します。〔セットアップ・ウィザード-楽譜編成と楽譜書式の選択〕ダイアログボックスが表示されます。
  2. あらかじめ作成されている楽器編成を使って設定を開始する場合は、〔楽器編成の選択〕リストから選択します。楽器編成を最初から設定するには、〔新規に作成〕を選択して〔次へ〕をクリックします。次のページで楽器編成を編集して、新規の楽器編成として保存することができます。楽器編成をご参照ください。
  3. 〔適用する楽譜書式〕リストから楽譜書式を選択します。楽器編成に割り当てるデフォルトの楽譜書式を変更するには、別の楽譜書式を選択して〔選択された楽器編成ではつねにこの楽譜書式を適用する〕をクリックします。選択した楽器編成に対して新しい楽譜書式を選択すると、楽譜書式名の隣に、当該書式が設定されたことを示すアスタリスク記号が表示されます。

    右側のリストボックスに表示されている楽譜書式は、Finaleのインストール先フォルダにある「Document Styles」フォルダ内のすべてのファイルを表しています(お使いのコンピュータでのファイルの保存場所についてはFinaleインストール先フォルダの詳細をご参照ください)。Finaleには、様々な楽譜書式があらかじめ用意されています。独自の楽譜書式を作成することもできます。作成手順は、後述の「楽譜書式を作成するには」をご参照ください。

  4. 次のページへ進み、セットアップ・ウィザードを完成させます。セットアップ・ウィザードの設定を反映した新規ファイルが開きます。

新規ファイルが開いた後は、ファイル情報(スコア・マネージャー)に楽譜書式の概要が表示されます。Finaleに最初から用意されている楽譜書式ファイルには、あらかじめ楽譜書式ファイルのライブラリ、挿入テキスト、五線間距離、表紙ページなどの主な設定が入力されています。

楽譜書式を作成するには

  1. 作成したい楽譜書式にもっとも近い設定のファイルを開きます。例えば、セットアップ・ウィザードの画面で楽譜書式のリストから選択するか、Finaleに付属のサンプルファイルなどを選択します。何も設定されていないファイルから設定を開始するには、〔ファイル〕メニューの〔新規作成〕から〔完全な新規ファイル〕を選択します。

    音符などの記譜情報を持つファイルを楽譜書式に指定した場合は、記譜情報をすべて除去した状態でセットアップ・ウィザードに表示されます。このため、このファイルを楽譜書式として選択して新規ファイルを作成すると、音符などの記譜情報がない楽譜がウィンドウに開きます。ただし、ページに割り付けられた文字と図形は楽譜書式の一部として保持されます。

  2. 必要に応じてライブラリを読み込み、ファイル固有の設定を変更します(Finaleライブラリおよびファイル設定とプログラム設定を参照)。
  3. 作成したファイルを楽譜書式フォルダ(C:\Users[user name]\AppData\Roaming\MakeMusic\Finale [version]\Music Files)に保存します。Finaleインストール先フォルダの詳細をご参照ください。標準の.MUSXファイルまたは.FTMXファイルとして保存できます。Finaleの再起動後にセットアップ・ウィザードを開いたとき、〔セットアップ・ウィザード-楽譜編成と楽譜書式の選択〕ダイアログボックスの〔適用する楽譜書式〕リストに保存済みファイルの名前が表示されます。

Finale楽譜書式

関連トピック:

ファイル設定の再利用

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