拡大縮小について
サイズ変更は、符頭、音符全体、五線、組段、ページといった、譜面のほとんどすべての要素についておこなうことができます。サイズ・ツールでの倍率指定は、10%から1000%の範囲でおこなってください。
五線や組段のサイズを拡大縮小するには
五線や組段のサイズを拡大縮小する場合には、最初に〔ページ表示〕にする必要があります。
- サイズ・ツールを選択します。
- 五線のサイズを変更する場合は五線の左側をクリックし、組段を変更する場合は組段内の任意の2つの五線の中間または左側を直接クリックします。アイテムを右クリックして、コンテクストメニューから選択する方法もあります。〔五線の拡大縮小〕ダイアログボックス(または〔組段の拡大縮小〕ダイアログボックス)が開き、サイズ変更の仕方の尋ねるメッセージが表示されます。
- 譜面は縮小するが組段のマージンは保持したい場合は〔マージンを保持〕をクリックします。
- この指定により、一段に組み込まれる小節数が変化します。〔組段の縦のサイズも変更〕をクリックすると、サイズ変更を指定した組段の組段マージンの縦のサイズも同じ比率で拡大縮小されます。
- 〔五線のサイズ〕は、五線や組段の大きさを決定する際にとても便利です。ここで五線のサイズを調整することにより、ページ・サイズや、テキストブロックのフォントサイズなどを再調整する手間を省くことができます。〔最終的な組段の拡大縮小率〕が100%の時の五線の大きさは、96 EVPU=0.3333インチ=0.8467cmとなります。
- 希望の拡大縮小倍率をパーセント値で入力します。その倍率を適用したい組段の範囲を指定して〔OK〕をクリックします。〔マージンを保持〕をチェックした状態で組段のサイズを変更すると、小節の幅が不揃いになります。
- 〔ユーティリティ〕メニューから〔レイアウト更新〕を選択します。五線や組段を元のサイズに戻すには、〔サイズ〕ツールを選択して五線や組段の左側をクリックします。「100(%)」と入力して〔OK〕をクリックします。
ページや楽譜全体のあらゆる楽譜上の要素をすべて拡大縮小するには
この方法は、譜面の印刷サイズを拡大縮小する場合に使用します。文字や発想記号も同時にサイズ変更されます。ページを拡大縮小する場合には、まず〔ページ表示〕の状態である必要があります。
- サイズ・ツールを選択します。
- サイズ変更をおこないたい範囲の最初のページの左上端をクリックします。または、右クリッククリックして〔ページ全体の拡大縮小〕を選択します。〔ページ全体の拡大縮小〕ダイアログボックスが表示されます。
- 縮小倍率または拡大倍率を入力します。ページの印刷イメージ全体を拡大縮小するのではない場合(マージンを保持したままサイズを変更したい場合)は、〔マージンを保持〕をチェックしておいてください。詳しくは組段の拡大縮小ダイアログボックスをご参照ください。
- サイズを変更するページを指定します。
- 〔OK〕をクリックします。上記のような小節幅の変更をともなう作業をおこなった際は、必ずレイアウトを更新する必要があります。
- 〔ユーティリティ〕メニューから〔レイアウト更新〕を選択します。
特定の項目をサイズ変更させないようにするには
例えば音符を縮小すると、それに割り付けられた項目(歌詞、コードネーム、アーティキュレーション、発想記号など)すべてが自動的に縮小されます。しかし場合によっては、これら割り付けられた項目のサイズについては、変更したくない場合もあるかもしれません。
歌詞のフォントサイズを固定したい場合は、この方法よりも、〔ファイル別オプション〕の〔フォント〕欄でフォントサイズを指定する際に、〔サイズ固定〕をチェックする方が簡単に指定できます。コードネームについても、同じく〔ファイル別オプション-フォント〕ダイアログボックスで〔サイズ固定〕を指定する方が簡単に指定できます。
- サイズを保持したい項目が含まれる選択ダイアログボックスを開きます。例えば、発想記号のサイズを固定したい場合は発想記号ツールを選択し、音符をダブルクリックして〔発想記号の選択〕ダイアログボックスを表示します。
- リストからサイズを固定したい項目を選択し、〔編集〕ボタンをクリックします。
- 〔フォント指定〕をクリックします。〔フォント〕ダイアログボックスが表示されます。
- 〔サイズ固定〕をチェックします。これで、〔サイズ〕ツールを使用して変更をおこなっても、指定した項目のサイズは縮小されなくなりました。
- 〔OK〕を2回クリックします。