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ペースト対象項目 / 選択された項目を消去 ダイアログボックス

【このダイアログボックスを表示するには】

このダイアログボックスを表示する方法は3通りあります。コピー&ペーストの前、途中、後でダイアログボックスを開く方法が異なります。

  • 〔編集〕メニューから〔ペースト対象項目の選択〕を選択します(Shift+OPTIONCOMMAND+F)。
  • 小節範囲を選択してから、対象範囲をOptionCtrl+Shift+クリックします。
  • クリップボードからペーストする場合は、ペーストするときにShift+COMMAND+Vキーを押します。

ヒント: 〔ペースト対象項目〕ダイアログボックスの設定は、グローバル設定です。つまり、Finaleをいったん終了して起動し直したあとも、楽譜をコピーするときには必ず〔ペースト対象項目〕ダイアログボックスの設定が適用されます。コピーを実行する前に、〔ペースト対象項目〕ダイアログボックスを開いて、設定内容を確認してください。ペースト対象項目の設定と異なり、〔選択された項目を消去〕ダイアログボックスの設定は、Finaleを起動するたびにリセットされます。

【機能について】

Finaleでは、楽譜上の特定の音符や記号だけを、他の項目に影響することなくコピーしたり消去したりできます。〔ペースト対象項目/選択された項目を消去〕ダイアログボックスでは、コピーまたは消去する項目を個々に選択/選択解除できます。例えば、音符はそのままにして歌詞だけ消去したり、楽譜スタイルや拍子記号だけを別の箇所にコピーしたりできます。選択項目を任意に組み合わせてコピー/消去できます。このダイアログボックスで設定した内容は、ドラッグコピーによる方法と、〔編集〕メニューの〔コピー〕と〔ペースト〕を選択する方法のどちらにも有効です

項目 含まれる内容
音符/休符 選択範囲をコピーするとき、選択範囲内の音符と休符自体と、そのスペーシングだけがコピーされます。項目を消去する場合は、音符に付随する項目(音符、歌詞、コードネームなど)をすべて選択して消去するのと同じ結果になります(これらの項目は音符がないと存在できないため)。
連符の定義 〔連符〕ツールで作成した連符定義を対象範囲の連符から消去します。つまり、3連符、5連符などの連符が通常の音符に変更されます(その結果、1小節内の拍数が規定を超える場合もあります)。連符ツールをご参照ください。
五線をまたいだ音符 明確にする目的で〔音符移動〕ツールで別の五線に移動した音符(移動後も元の五線に属する音符)が含まれます。〔五線をまたいでいる音符〕を選択しなくても選択範囲内の音符はすべてコピーされますが、コピーのあと、五線をまたいだ音符は元の五線に戻ります(五線をまたいでいる音符をコピーするには、両方の五線を選択範囲に含める必要があります)。詳しくは音符移動ツールをご参照ください。
アーティキュレーション この項目を選択すると、〔アーティキュレーション〕ツールで作成したすべてのアーティキュレーション(スタッカートやアクセントなど)のコピー/消去ができます。アーティキュレーションの詳細はアーティキュレーションツールをご参照ください。
コードネームとフレットボード 〔コード〕ツールで作成するコードネーム(またはフレットボード・ダイアグラム)を管理します。別の調からコードネームをコピーする場合は自動的に移調が行われます。コードネームの詳細はコードツールをご参照ください。
発想記号:強弱記号、発想標語... 五線リストを設定しないカテゴリに属する発想記号(強弱記号、発想標語、演奏指示、その他)(発想記号を参照)
発想記号:速度標語、速度変化... 五線リストを設定できるカテゴリに属する発想記号(速度標語、速度変化、リハーサルマーク)(発想記号を参照)。小節ブロックを選択する必要があります。
変形図形(拍付随) 〔変形図形〕ツールを使用して作成されたスラー、括弧、クレッシェンドなどの記号。
変形図形(音符付随) 音符に割り付けられた変形図形のスラー、ベンド記号などがコピー/消去されます。
歌詞 〔歌詞〕ツールで作成した歌詞をコピー/消去します。歌詞に関する詳細は歌詞ツールをご参照ください。
テキストブロック(小節付随) 〔テキスト〕ツールによって作成された、小節に付随するテキストブロックです。
延長された連桁 〔道具箱〕ツール(〔連桁伸縮〕ツール)で変更された連桁の設定が含まれます。最初の小節に連桁を設定するだけで、他の必要な箇所にも簡単に同じ設定を適用できます。例えば、コピー時にこのダイアログボックスで〔分断された連桁〕を選択すると、違う音符でも元の小節と同じように連桁を変更できます。道具箱ツールをご参照ください。
変更された付点 〔道具箱〕ツールの〔付点〕ツールを使って変更された内容が含まれます。道具箱ツールをご参照ください。
変更された符頭、臨時記号、およびタブ譜の弦変更 〔サイズ〕ツールで行った音符のサイズ変更や、〔道具箱〕ツールで行った音符や臨時記号の位置調整情報、タブ譜の各弦の設定などが含まれます。例えば、ある小節の音符を縮小してガイド音符を作成した場合、このボックスにチェックを入れてからその小節を別の小節へコピーさせると、その中の音符が同じように縮小されます。サイズツール道具箱ツールをご参照ください。
分断された連桁 〔道具箱〕ツール(〔連桁分断〕ツール)で行った連桁の変更が含まれます。最初の小節に連桁を設定するだけで、他の必要な箇所にも簡単に同じ設定を適用できます。例えば、コピー時にこのダイアログボックスで〔分断された連桁〕を選択すると、違う音符でも元の小節と同じように連桁を変更できます。道具箱ツールをご参照ください。
変更された符尾および連桁 〔道具箱〕ツールで変更された符尾や連桁の変更内容が含まれます。〔符尾調整〕ツール、〔特殊符尾〕ツール、〔不完全連桁〕ツール、〔連桁調整〕ツール、〔特殊連桁〕ツールの各ツールで行われた変更内容がコピー/消去されます。道具箱ツールをご参照ください。
タイの調整 〔道具箱〕ツールの〔タイ〕ツールを使って変更された内容が含まれます。道具箱ツールをご参照ください。
連続的データ MIDI連続的データ連続的データとは、コントローラーデータ(ボリューム、アフタータッチなど)、パッチチェンジ、ペダル情報、ピッチホイール情報などを含む総称的なMIDI用語です。連続的データは個々の音符と関連付けられるではなく、小節と一緒に格納されます。のことです。MIDIツールをご参照ください。
演奏データ 〔演奏データ〕とはMIDI演奏データを指し、ベロシティ情報(鍵盤を叩く強さ)や、リズムの拍に対する微妙なずれ(発音のタイミング)などの情報が含まれます。

この要領で演奏を取り込むと、作成した楽譜のプレイバック時に取り込んだ演奏データをプレイバックに反映させて、より自然な感じに演奏させることができます(演奏データを反映しない場合は、楽譜通りの、正確でも機械的な演奏になります)。言い換えれば、〔演奏データ〕を選択すると、選択範囲のフレーズの“フィーリング”を他の箇所へコピーしたり消去したりできます。

〔MIDI〕ツールを使っても、特定の演奏データ項目(ベロシティ情報、発音タイミング情報など)をコピーできます。リアルタイム入力でのレコーディングをご参照ください。
テンポ・チェンジ情報 テンポタップによって定義されたテンポ。テンポをご参照ください。
グラフィック(小節付随) 〔グラフィック〕ツールによって配置された小節に付随するグラフィックデータ。
小節番号の配置と囲み図形 〔小節〕ツールによって編集された小節番号の囲みの追加、サイズ変更などの情報。
オシア小節(小節付随) 〔オシア〕ツールを使用して小節に割り当てられたオシア小節。
楽譜スタイル 〔楽譜スタイル〕ダイアログボックスで〔コピー可能〕にチェックが入っているもの。選択範囲に適用されているすべての楽譜スタイルを消去します。小節ブロックを選択する必要があります。
小節線のスタイル 〔小節の属性〕ダイアログボックスで指定した小節線スタイル
小節の両側のスペース 〔小節の属性〕ダイアログボックスの〔小節の左端のスペース〕および(または)〔小節の右端のスペース〕で指定したスペース。
調号 (コピー時のみ)調号調号ツールで変更されたすべての調設定。
小節幅 小節幅選択範囲の各小節の小節線から小節線までの幅。
音符配置 (コピー時のみ)〔拍子記号〕ツール、〔ステップ入力〕ツール、〔選択〕ツールなどを使用して設定された拍子記号。〔自動スペーシング〕をオフにして、小節ブロックを選択する必要があります。
改ページポイント 改ページポイント〔ページレイアウト〕ツールを使用して作成された改ページポイント。小節ブロックを選択する必要があります。
反復記号 〔反復記号〕ツールを使用して作成された反復小節線、または文字反復記号(To Codaなど)。小節ブロックを選択する必要があります。
小節内の改行ポイント 小節内の改行ポイント長い幅の小節に挿入された五線の改行ポイント(〔小節〕ツールを使って改行ポイントを作成できます)。
改段ポイント 〔ページレイアウト〕ツールを使用して作成された改段ポイント。
拍子記号 (コピー時のみ)〔拍子記号〕ツール、〔ステップ入力〕ツール、〔選択〕ツールなどを使用して設定された拍子記号。小節ブロックを選択する必要があります。

拍子記号は小節ブロックとして選択された場合はつねにコピーされ、小節ブロックとして選択されていない場合は、つねにコピーされません。

  • 音部記号:つねにコピーする・無視する・途中変更のみコピーする このオプションを使用すると、選択範囲内の最初の音部記号、または途中で変更された音部記号の情報が音符と一緒にコピーされます。〔つねにコピーする〕を選択すると、コピー元の音部記号が一緒にコピーされます。〔無視する〕を選択すると、楽譜項目をコピーするときにコピー先の音部記号が使用されます。〔途中変更のみコピーする〕を選択すると、コピー元の選択範囲に音部記号の変更がある場合のみ、音部記号がコピーされます。このオプションは、〔ペースト対象項目〕ダイアログボックスでのみ使用できます。
  • すべてを選択・すべてを解除 〔すべてを選択〕はすべてのチェックボックスを一度に選択します。〔すべてを解除〕はすべて解除します。
  • OK・キャンセル 〔OK〕ボタンをクリックするとダイアログボックスでの設定が確定され、それに基づいてコピーまたは消去を行います。〔キャンセル〕をクリックすると、選択内容を保存せずに楽譜上(もしくは以前に表示されていたダイアログボックス)に戻ります。

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