Web版SmartMusic®ファイルとしてエクスポートする

FinaleファイルをWeb版SmartMusicで使用するには

SmartMusicは、学習者と指導者をつなぐWebベースの音楽教育プラットフォームです。指導者の側では、多数の楽曲ライブラリにアクセスして、学習者に個別の課題を出すことができます。学習者の側では、各課題の練習後、直ちにフィードバックを受けられます。上手く演奏できた場合は指導者に返送し、評価やさらなる指導を受けることができます。加えて、楽譜作成ツールが内蔵されているので、指導者は楽譜のインポート、編集、作成ができ、個々の学習者に合わせて内容をカスタマイズすることが可能です。

独自のSmartMusic採点ファイルを作成するには、Finale楽譜ファイルまたはサードパーティー製の楽譜作成ソフトで作成したファイルを、MIDI、MXL、XML、MusicXMLのいずれかの形式で保存します。Classic SmartMusicで作成したファイル(SMPXファイル)が存在する場合は、Finaleを使ってWeb版SmartMusicファイル(SMZファイル)に変換します。

ここでは、以下の操作方法について説明します。

  1. MIDIファイルとしてエクスポートする
  2. MXL、XML、MusicXMLファイルとしてエクスポートするための初期設定を調整する

MIDIファイルとしてエクスポートする

MIDI(Musical Instrument Digital Interface)は、コンピュータと各種のMIDI機器間のコミュニケーションを可能にするコンピュータ言語です。FinaleファイルをMIDIファイルとしてエクスポートすれば、このMIDIファイルをWeb版SmartMusicにインポートできます。

FinaleでMIDIファイルとしてエクスポートするには

  1. Finale楽譜ファイルを作成します。特定の範囲だけをエクスポートする場合は、 プレイバック・コントローラー〔MIDI/オーディオファイルの保存時にも指定範囲を適用する〕を選択してエクスポート範囲を指定し、他のプレイバックオプションを設定してください。
  2. それぞれの変換されたシーケンサー・トラックに対して楽器が正しく割り当てられているか確認してください。

    FinaleはMIDIファイルを作成する際に、スコア・マネージャーで割り当てられたそれぞれの楽器をそれぞれのシーケンサートラックに配置します。楽器の構成が変換されたトラックと同じ様に設定されているかを確認してください。詳しい手順についてはMIDIチャンネルをご参照ください。

  3. 〔ファイル〕メニューの〔エクスポート〕からMIDIファイル〕を選択します。〔スタンダードMIDIファイルとして保存〕ダイアログボックスが表示されます。
  4. テキストボックスにファイル名を入力します。
  5. 〔保存〕をクリックします(またはRETURNキーを押します)。
  6. オプションを選択して〔OK〕をクリックします。
    • 複数トラックの場合は〔フォーマット1〕を選択します。フォーマット1が最も一般的なフォーマットです。
    • 単一のマルチチャンネルトラックの場合は〔フォーマット0〕を選択します。
    • 〔テンポマップ〕を選択するとテンポマップファイルが別に作成されます。いくつかの高機能シーケンサープログラムでは、リタルダンド、アッチェレランドなどのテンポ変化を読み込むことができます。

    また、Finaleで作成した付箋ページ上(ページ表示)または小節上(スクロール表示)の特定位置を付箋として設定すると、保存して呼び出すことができます。をMIDIファイルのシーケンサー・マーカーに変換するかを選択します。

  7. 〔OK〕をクリックします。このあとSmartMusicを起動して、保存したMIDIファイルをインポートします。

MXL、XML、MusicXMLファイルとしてエクスポートするための初期設定を調整する

MusicXMLファイルは、デジタル楽譜を交換するための標準のオープンフォーマットです。MusicXMLを利用することにより、インターネット上で楽譜を公開したり、異なる楽譜作成ソフトを使用するユーザー間で共同作業することが可能になります。MXLファイルは圧縮MusicXMLファイルです。XMLは以前の非圧縮MusicXMLファイルです。多くのサードパーティー製楽譜作成ソフトがMXLファイル、XMLファイル、MusicXMLファイルのエクスポートに対応しています。Finaleのファイル拡張子とアイコンをご参照ください。

FinaleでMIDIファイルとしてエクスポートするには

  1. Finaleファイルを開きます。
  2. 〔ファイル〕メニューの〔エクスポート〕からMusicXML初期設定〕を選択します。〔MusicXML初期設定〕ダイアログボックスが表示されます。
  3. 〔一括変換フォルダ(Finaleファイル)の指定〕の下の〔圧縮形式(.mxl)でエクスポート〕または〔非圧縮形式(.musicxml)でエクスポート〕を選択します。
  4. 〔OK〕をクリックしてダイアログボックスを閉じます。
  5. 〔ファイル〕メニューの〔エクスポート〕から〔MusicXML(リンクしたパート譜)〕〔MusicXML〕〔MusicXMLファイルの一括変換〕のいずれかを選択します。
    • 楽譜ファイルの個々のリンクしたパート譜を個別のMXLファイル、XMLファイル、またはMusicXMLファイルとしてエクスポートしたい場合は、〔MusicXML(リンクしたパート譜)〕を選択してください。〔開く〕ダイアログボックスが表示されます。リンクしたパート譜のエクスポート先フォルダを指定するか新規作成して、〔開く〕をクリックします。
    • 現在開いているスコア譜またはパート譜を単一のMXLファイル、XMLファイル、またはMusicXMLファイルとしてエクスポートするには、MusicXMLを選択してください。〔保存〕ダイアログボックスが表示されます。MusicXMLのフォーマットを選択して〔保存〕をクリックします。
    • Finaleファイルが保存されたフォルダを指定MusicXMLファイルに一括変換するには、〔MusicXMLファイルの一括変換〕を選択してください。〔開く〕ダイアログボックスが表示されます。Finaleファイルが保存されているフォルダを選択して〔OK〕をクリックします。
  6. 指定した保存場所にMusicXMLファイルが作成されます。あとは、SmartMusicを起動して、保存したMusicXMLファイルをインポートします。
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