ユーティリティ / その他のユーティリティサブメニュー
このサブメニューには、入力された記譜内容に整合性があるかどうかをいろいろな角度から検証するためのコマンドが用意されています。
- 演奏時間 このコマンドを選択すると〔演奏時間〕ダイアログボックスが開き、現在のテンポに基づいた選択範囲の演奏時間が表示されます。
- タイをチェック このコマンドを使用すると、選択範囲のタイを確認することができます。〔ステップ入力〕や〔高速ステップ入力〕ツールを使用して楽譜にタイを入力すると、プレイバック時に正しく演奏されないことがあります。例えば、タイで結ばれた後の音符が再度発音されてしまう場合があります。また次の組段へまたがっているタイも、場合によってうまく繋がらない場合があります。このコマンドはこれらの問題を解決します。
さらに、前はタイでつながれていた音符の臨時記号が欠落する問題も解決します。例えば、タイでつながれた2つの音符の1番目の音符に臨時記号があり、後に2番目の音符のオクターブを変更した場合、2番目の音符に臨時記号が表示されないことがあります。このコマンドはこうした問題を解決します。
- ライブコピーを通常の小節に戻す このコマンドを選択すると、ライブ・コピーを通常の小節に戻すことができます。変換を実行する前に、確認のダイアログボックスが表示されます。
- 休符で埋める このコマンドを使用すると、選択範囲内にリズムの不完全な小節があった場合、正しい音価の休符を追加して拍を修正します。ユーザーが自分で拍数をチェックするよりも速いですし、おそらくより正確でしょう。このコマンドは小節全体に適用されます(小節の一部分には適用されません)。小節の一部分が選択されている場合は、小節全体に適用されるという警告が表示されますので、そのまま処理を続けるか、キャンセルするかを選択してください。
また、完全に空の小節(デフォルトの全休符が表示されている)には適用することができませんのでご注意ください。デフォルトの全休符を実際の全休符に変更するには、〔実際の全休符に変更〕プラグインを使用してください。また、〔クォンタイズ詳細設定〕ダイアログボックスで〔付点休符の使用許可〕が選択されている場合は付点休符が使用されます。例えば、3つの8分休符は付点4分休符として表示されます。
- スラーの手動調整を解除 このコマンドを選択すると、変形図形で作成されたスラーはすべてデフォルトの位置に戻ります。フレックス・スラーの機能が再び有効になります。
- グループとグループ括弧をリセット このコマンドを選択すると、楽譜のすべての五線と組段に対して、Finaleによる自動のグループ/括弧設定が適用されます。セットアップ・ウィザードで新規ファイルを作成するときも、これと同じ設定でグループ/括弧が作成されます。〔環境設定-編集〕ダイアログボックスで〔同族楽器の自動グループ化〕を選択していない場合で、手動設定を解除してFinaleによる自動のグループ/括弧設定に戻したいときは、このコマンドを使用してください。このコマンドを実行すると、グループに加えた手動の変更はすべて消去されます。