PDF
Finale 27より、楽譜をエクスポートする方法としてシェアリング機能が追加されました。SmartMusicというプラットフォームを用いたシェアリングを利用すれば、楽器練習機能が向上し、作成した楽譜のPDFを閲覧、編集、作成できるユーザーを指定することができます。
米国Adobe社によって開発されたAdobe PDF(Portable Document Format)ファイルは、どのプラットフォーム(Macintosh、UNIXまたはWindows)やアプリケーションからでも使用でき、フォントやレイアウト、配置された画像などの情報をファイル自体に持たせることができる、もっとも一般的なファイル形式です。PDFファイルは、無料で配付されているAdobe Acrobat Readerがあれば、誰でも共有したり、中身を見たり、印刷したりすることができます。PDF形式で作成すれば、作成した楽譜をWEB上で配布したり、電子メールで友人に送ったり、レイアウトしたファイルを出版社に納品したり、出力センターにプリントを依頼したりできます。Finaleは、作成した楽譜を簡単にPDFファイルで保存する機能を搭載しています。
FinaleからPDFとしてエクスポートした場合、すべて不透明表示となり、また、RGBカラースペースを使ってエクスポートされます。
FinaleからPDFファイルを作成するには
Finaleで作成したファイル全体だけでなく、特定のページや特定の範囲をPDF形式で保存するのも簡単にできます。ここでは、〔印刷〕ダイアログボックスを使って全ページをエクスポートする方法を説明します。範囲を指定してエクスポートする手順については、選択範囲をグラフィックとして出力するにはをご参照ください。
- Finaleで楽譜ファイルを開きます。
- 〔ファイル〕メニューから〔印刷〕を選択します。〔印刷〕ダイアログボックスが表示されます。
- 左下の〔PDF〕ボタンをクリックして、〔PDFとして保存〕を選択します。
- ファイル名を指定し、保存場所を選択して、〔保存〕をクリックします。
- OS Xの場合は、この段階でPDFファイルが作成され、指定した場所に保存されます。
リンクしたパート譜が含まれている場合、印刷するパート譜を指定するよう求められます。印刷するパート譜/スコア譜を選択して〔OK〕をクリックします。
PDFファイルに関して困った時は
ここでは、Finaleを使用していてよく発生するトラブルを取り上げます。
問題点:Distillerを使って変換していると「ライセンスの制限のため[フォント名]の埋め込みができない」といったメッセージが現れる。
解決策:Acrobat Distillerの最新バージョンにアップデートしてください。